3. オーストラリアドル週報(2019年12月第2週)

オーストラリアドル週報(2019年12月第2週)

豪ドル/円、上値余地を探る動きが継続中。上値抵抗にも注意。

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オーストラリアドル週報(2019年12月第2週)

豪ドル/円、上値余地を探る動きが継続中。上値抵抗にも注意。

今週はオーストラリア関する重要な経済指標の発表はなく、米中貿易協議の行方を睨む展開ですが、オーストラリアの国内経済が強い雇用市場に支えられて持続的な成長を維持する中で、豪ドルは対米ドル、対円で堅調推移となっています。

チャートを見ると、日足は8/29に付けた69.97を起点として下値を切り上げる流れを維持しています。また、足元の動きも、11/21に付けた、73.49を直近安値として下値を切り上げており、日足の形状は安定しています。一方で、4/17に付けた80.72と11/7につけた75.67を結ぶトレンドラインの上値抵抗が74.80-90に位置しており、これを上抜け切れておらず、これにぶつかる可能性にも注意が必要です。また、200日移動平均線が75.22に位置していることや、週足の上値抵抗もこの近辺にあり、強い上値抵抗として働く可能性があります。
日足の上値抵抗は74.80-90、75.30-40に、下値抵抗は74.00±10銭にありますが、73.80割れで終えた場合は下値リスクが点灯、73.50割れで終えた場合は再び日足の形状が悪化して、一段の下落に繋がり易くなります。21日、120日74.11と73.78に位置しており、短期トレンドをサポート中ですが、200日線は前述の通り75.22にあり、上値抵抗として働く可能性があります。

一方直近の週足は小幅続伸となりましたが、上昇余力の強いものではないことや、2018年12月に付けた83.90を起点として上値を切り下げる流れから上抜け切れておらず、下値リスクを残した状態です。一方下値も週足の抵抗が74.20-30にあり、これを守った状態です。値動きが収縮しており、一方向へ抜け出す可能性にも注意です。74円台を維持出来ずに越週した場合や、73.50割れで終えた場合は新たな下落リスクが点灯、逆に74.50超えで終えれば来週も上値トライの動きが期待出来ますが、76.00-10に中期的な上値抵抗が控えており、簡単には上抜けないでしょう。
今週の週足の上値抵抗は74.80-90、76.00-10に、下値抵抗は74.20-30、72.50-60にあります。31週移動平均線は74.08に位置しており短期サポートとして働いていますが、62週線は76.76に位置しており中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変わりありません。

豪ドル/円、上値余地を探る動きが継続中。上値抵抗にも注意。

豪ドル/円【週足】：12/11現在31週移動平均線は74.08にあり、短期サポートとして働いているが、62週線は76.76にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化ない）

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