トルコリラ円ショートコメント
まず、先週の振り返りですが、もみあいを考えつつもレンジを拡大させ「18.75レベルをサポートに、19.10レベルをレジスタンス」を見ていました。実際のレンジは、安値が18.85レベル、高値が19.09レベルと想定レンジ内でやや底堅い動きとなりました。
先週は最近のトルコの内外の情勢が小康状態を保っていることもあって、目立った材料はなかったのですが、それでも国防相が米国からF35戦闘機が購入できない場合は他の道を探ると述べたり、シリア内のテロ組織による攻撃に対して報復を行ったりと、どちらかと言えば引き続き軍事面で悪材料とされやすいニュースはあります。どちらも現状では大きなニュースではないという見方でよいのですが、燻っている感じはします。
今週はトルコの経済指標は貿易収支程度ですが、新興国通貨にとってはリスクオフ材料は売りにつながりやすいため、米中間の動向がどうなるかのほうが、他の市場同様に重要です。何も無ければもみあい継続でしょうが、通商協議に影響が出てくるような流れになると、トルコリラ円でも売りが入りやすいと言えます。
テクニカルにはどうか、4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。
過去1か月どう見ても18.80レベルに下がると買いが出て、19.05レベルに上がると売りが出てくるレンジ相場です。現状は上限に近い水準にありますが、懸念材料があるという点では今回も売りが出てくる可能性をみていたほうが良いように思えます。テクニカルに強い理由とは言えないものの、過去の取引水準から考えつつも位置的に上だけややずらし、18.80レベルをサポートに、19.10レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
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