シカゴポジション(CME)206
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年11月19日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴのNZドルポジションは前週に続きショートを減らしてきました。ネットショートは1,100枚ほどの減少に留まりましたが、総枚数は9,900枚減になり、8月下旬時点の6万枚を割るまで減らしました。内訳はロング4,400枚減、ショート5,500枚減となっています。チャートを見ると、19日の締日時点で短い黒の横サポートを僅かに上抜いています。0.6420米ドル付近が目先のサポートになっており、現在のスポットはこれに絡んで止まっている形です。その上の長い黒のサポートが0.6490米ドル付近ですので、現状では上値余地を探れる状況にいます。また、シカゴのNZドルのポジション積み上げ期間は約8か月程度で、今回のショート期間も既に8か月経過しているので、ショートカバーが先行する期間に入ってきている可能性があります。
実際のNZドル米ドル相場は、10月初旬の底値からのサポートが今日現在で0.6325〜30米ドルにあります。上値は0.6450米ドルの横サポートが依然として強く、10月初旬からのアセンディングトライアングルは継続されています。今週は0.6325〜0.6450米ドルレンジを見て、下限抜けた場合は0.6280、0.6250、0.6200〜10米ドルの順にサポートが控えています。トライアングルを上抜けた場合は0.6490〜0.6510米ドルゾーンに強い抵抗線がありますが、トライアングル自体の上抜けなので、もう一段のNZドル買いが出てきそうです。
(1NZドル=0.6422米ドル、11月25日13:50)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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