シカゴポジション(CME)206
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年11月19日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴの豪ドルポジションはネットショート6,400枚増の47,200枚になりました。僅か2週間で20,500枚弱のネットショートを積み上げました。その締日19日から3日目がブラックフライデーにあたり、明日26日の締日残高が重要になります。例年なら、ブラックフライデー後からクリスマスに掛けてポジション調整していくので、年末に向けて例年通りの動きを取るかは今後2〜3週間の推移をみます。内訳はロング2,600枚増、ショート9,000枚増で、総枚数でも11,600枚増となり、10月初旬前後の残高まで積み増しています。チャートを見ると、黒の豪ドル安トレンドラインを維持しており、明日の締日のNY終値が0.69米ドルを越えて終われるのか注目されます。普通に考えると現在のスポットから100ピップス以上も上の抵抗線になりますので、現状では明日までに豪ドルを買戻しする様な水準にはいません。
実際の豪ドル米ドル相場は引き続き1月からの0.6630〜0.6930米ドルの豪ドル安トレンドライン内で推移しています。10月初から上げた豪ドル高トレンドのサポートは既に下抜き、それが0.6830米ドル(19日時点では0.6840米ドル)で抵抗線になっていると先週コメントしましたが、丁度19日に週内の高値0.6835米ドルを付けて、そこから反落しています。シカゴは締日に向けて売り上がった形と思われ、現在ではその売りは奏功している様です。
下値は0.6760〜70、0.6720〜30、0.6680米ドルの順にサポートありとしましたが、まだ最初のサポート手前で止まっています。今日・明日で最初のサポートを切ってくると、締日に向けてはシカゴがショートを買い戻す可能性も出てきます。
(1豪ドル=0.6795米ドル、11月25日13:50)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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