豪ドル/円、下値抵抗を守った状態。短期トレンドは“豪ドル弱気”。
今週はオーストラリアの経済指標や金融政策に関する独自の材料がない中で、米中貿易協議の第一段階合意へ向けて両国が前向きな姿勢を示していることや、先進国の製造業に底打ち感が見えており、過度な警戒感が後退してリスクオンの動きが強まる展開となっています。豪ドルは対米ドルでジリ安の展開となっていますが、対円では豪ドルが底堅く推移しています。
チャートを見ると、日足は雇用統計の悪化を受けて11/14に73.36まで下落した後は、米中貿易協議進展への期待感から円が独歩安となる中で、上値余地を探る動きが強まっています。8月に付けた69.97を起点としてゆっくりと下値を切り上げる流れを維持しています。しかし、11/7に付けた75.67を直近高値として上値も切り下げていることや、中期トレンドも弱い状態にあり、上値を追い切れない可能性も高いと見られます。また、74.40に位置する21日移動平均線の下で推移しており、強い上昇エネルギーも感じられません。日足の上値抵抗は74.40-50、75.10-20、75.90-00に、下値抵抗は73.80-90にありますが、73.50割れで終えた場合は一段の下落リスクが点灯します。
一方直近の週足チャートは小陰線で終えており、小幅続落となりましたが、8月に付けた69.97を直近安値として下値を切り上げる流れをかろうじて守って越週しています。上値トライの可能性に繋げていますが、中期トレンドが弱いので急伸にも繋がり難く、76円台を回復して越週しない限り、下値リスクが軽減されません。また73.70割れで越週した場合は下値を切り上げて来た流れに変化が生じて、72円台の足元を固め直す動きが強まり易くなります。週足ベースで見た強い上値抵抗は74.40-50、75.90-00に、下値抵抗は73.70-80、72.00-10にあります。31週、62週移動平均線は74.28と76.98に位置しており、両者を上抜けきれておらず、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。また、中・長期トレンドも78.50超えで越週しない限り変化しません。
豪ドル/円【週足】:11/27現在31週移動平均線は74.28に、62週線は76.98にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化ない)
オーダー/ポジション状況
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