オーストラリアドル週報(2019年11月第4週)

豪ドル/円、下値リスクが点灯中。73.50割れで越週した場合は一段の下落へ。

オーストラリアドル週報(2019年11月第4週)

豪ドル/円、下値リスクが点灯中。73.50割れで越週した場合は一段の下落へ。

5日の金融政策決定会合で豪州中銀は政策金利(キャッシュレート)を現行の0.75%に据え置きました。19日に発表された当日の議事録では、据え置いた理由について経済の下振れリスクが前回より軽減されたことを挙げています。ただ、将来については経済成長のために必要であれば追加緩和も辞さないことを明言しています。議事録発表後に、為替相場は対米ドル・対円で14日の雇用統計発表前の水準近くまで反発しましたが、利下げ余地がまだ残されているとの観測から買い戻しも限定的となり、小反落しています。

チャートを見ると、日足は8/26に付けた69.97を起点として下値を切り上げる流れをかろうじて守っていますが、11/7に付けた75.67を直近高値として上値も切り下げ始めています。また、この間に74.48に位置する21日移動平均線を下抜けており、これが上値抵抗として働いていることや、120日線、200日線も73.86、75.57にありこれらを全て下抜け始めており、下値リスクが高くなっていることを示しています。
現状は日足の下値抵抗が73.50-60にありますが、これを割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は74.10-20、74.60-70に、下値抵抗は73.50-60、73.10-20、72.50-60にあります。

一方直近の週足は前週に上値トライに失敗した流れを受けて週初から下値トライの動きが強まり、陰線引けとなりました。現状は73円台の週足の抵抗を守っており、下値を切り上げる流れには変化が認められませんが、73.50割れで越週した場合は短期トレンドが変化して71〜72円台の足元の強さを再度確認する動きが強まり易くなります。週足ベースで見た強い上値抵抗は74.40-50、74.90-00に、下値抵抗は73.50-60、71.80-90にあります。31週、62週移動平均線は74.42と77.11に位置しており、両者を下抜けて中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。また、中・長期トレンドも78.50超えで越週しない限り変化しません。

豪ドル/円、下値リスクが点灯中。73.50割れで越週した場合は一段の下落へ。

豪ドル/円【週足】:11/21現在31週移動平均線は74.42に、62週線は77.11にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化ない)

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