NZ 10月貿易収支予想
今週水曜日(27日)の早朝にNZの10月貿易収支が発表されます。
(今回発表予想11月26日9時00分現在)
NZの貿易収支は季節要因(主な要因はキウイ輸出)として、例年3〜5月に黒字のピークとなり、7〜10月にかけて赤字拡大傾向となっています。とりわけ9月が毎年の最大赤字幅を計上しており、例年10月(○印)は前月より改善しています。従いまして、今回予想平均の▼10億NZドルも同じパターンの予想です。レンジ幅で最大の赤字予想でも▼11億NZドルですので、サプライズは少ない感じです。
尚、GDPベースでの四半期比較では1Qは▼0.68億NZドル、2Qは2.89億NZドル、3Qは▼11.92億NZドルになっており、4Qの最初の数値が平均以下であればGDPにはプラス要因になります。
NZの貿易収支推移(青)と3ヶ月移動平均線(オレンジ)
(○印は各年10月、縦の黒い線より右側は今回予想値、赤い線は収支ゼロ)
10月貿易収支の内訳予想は輸出50.0億NZドル(レンジ48.0〜52.0億NZドル、9月は44.7億NZドル)、輸入60.0億NZドル(レンジ58.0〜61.0億NZドル、9月は57.1億NZドル)となっています。9月と比較して、輸出入とも拡大予想になっています。NZ経済には前向きな予想数値です。
NZドル米ドル相場はシカゴポジション206内でのレンジ0.6325〜0.6450米ドルと変わっておらず、更にこのレンジ内の0.6370〜0.6430米ドルに三角保合いを形成しています。従いまして上下限のどちらかを抜くと大きなレンジ枠内の方向に行き易くなります。明日の貿易収支が材料視されるか否かとなります。
但し、米ドル全般に狭いレンジで収斂している感じですので、ドル対その他通貨の動きに連れる可能性が高くなっています。
(11月26日10:20、1NZドル=0.6409米ドル)
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