NZの10月貿易収支結果(11月27日公表分)
NZの10月貿易収支は▼10.13億NZドルとなり、予想(▼10.0億NZドル)とほぼ同じになりましたが、9月分は当初の▼12.42億NZドル⇒▼13.19億NZドルに下方修正されましたので、この分を加味すると▼10.90億NZドルとなり、若干悪い程度になっています。また内訳も輸出入ともに予想数値となり、9月よりも両方増加しているので、外需の恩恵と内需の堅調を示しています。
また、GDPで見ますと、第2四半期は月平均+2.89億NZドル、第3四半期は同▼12.31億NZドルですので、GDPには小幅のプラス要因となっています。
下記チャート(1)を見ると、10月の単月赤字額が移動平均線を上回ってきました。
(1)NZの貿易収支(青:貿易収支、オレンジは3ヶ月移動平均線、赤はゼロ)
輸出入の内訳は下記チャート(2)になっていますが、10月の輸入は2018年10月に匹敵する水準まで大きくなっています。一方、輸出も昨年同月期(○印)と比べて大きくなっています。
(2)2017年1月から各月の輸出(青)・輸入(オレンジ)
オレンジの横線は2019年10月の輸入、青の横線は10月輸出に置いています。
NZドル米ドル相場は、ほぼ予想通りの貿易収支結果にほとんど動いていません。
昨日の予想時点のスポットが0.6409米ドルでしたので、現在のスポット0.6427〜29米ドル付近は、狭いレンジ0.6370〜0.6430米ドルの上限近くになっています。また今日の高値はこの上限を抜ける0.6433米ドルまでありましたので、目先の地合いはNZドル強含みになっており、0.6325〜0.6450米ドルレンジの上限を狙える位置にいます。もし上限を抜けて終わるようであれば、0.6500〜10米ドルまでの上値余地が広がりそうです。
(11月27日11時05分、1NZドル=0.6429米ドル)
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