NZ/円、短期は“NZやや強気”を維持。中期は“弱気”
今週は、NZ独自の材料に乏しいものの、世界経済の底堅さや米中貿易協議の進展期待に、NZ円は底堅く推移しています。トランプ大統領が香港人権法に署名したことに対して中国側は内政干渉であると反発を強めており、米中関係に対する懸念材料が残りますが、現状は為替相場には大きな影響が見られていません。
チャートを見ると、日足は10/2に付けた66.94を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しています。また壁となっていた70円台を回復しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れを維持しています。中期トレンドが弱いので急伸にも繋がっていませんが、週足の形状も改善しており、一段の上昇に繋がり易くなっています。日足の上値抵抗は70.40-50、70.90-00に、下値抵抗は69.60-70、69.20-30にあります。68円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して下値リスクが高くなります。21日移動平均線は69.57に、120日移動平均線も69.57で収束しており、短期トレンドをサポートしていますが、200日線は71.40にあり、中期トレンドは “NZ弱気”の流れを変えていません。
一方直近の週足チャートは寄せ線に近い形の足となり、70円台に乗せ切れずに押し戻されて終えていますが、今週は寄り付きから上値余地を探る動きが先行しておりこの間に70円台乗せを見て一段の上昇に繋がり易くなっています。また、下値を切り上げる流れも維持しており68円割れで越週しない限り、下値余地も拡がり難い状態です。また、70円台を維持して越週した場合は3月に付けた76.78を起点として上値を切り下げる流れから上抜けて、一段の上昇に繋がる可能性が点灯します。この場合でも昨年12月に付けた78.86を起点とするレジスタンスラインの上値抵抗が71.90-00にあり、中期トレンドがまだ弱いことから、NZ急伸にも繋がり難いと見られます。
今週の週足の上値抵抗は71.90-00に、下値抵抗は69.80-90、68.80-90にあります。31週移動平均線は70.06に位置しており若干上抜けて来ましたが、“ダマシ”となる可能性があります。また62週線は72.65に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。
NZドル/円【週足】:(11/27現在31週移動平均線は70.06にあり、若干上抜け始めているが、62週線は72.65にあり、中期トレンドは“NZ弱気”の流れを変えていない)
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