豪ドル/円、短期は“豪ドル強気”を維持。中期トレンドは“弱気”変わらず。
オーストラリア経済は雇用市場の強さや内需に支えられて緩やかな拡大基調を維持しています。また米中貿易摩擦への過度な警戒感が後退しており、為替市場は“リスクオン”の動きがやや強まりを見せていますが、世界経済の先行きに対する不透明感は払拭できておらず、また中央銀行が緩和的な政策を維持していることから、豪ドルは対ドル、対円で緩やかな上昇傾向にありますが大幅上昇には繋がっていません。市場は減速傾向にある欧州経済やBrexitの行方、月末のFOMCでの利下げの可能性に焦点を合わせて神経質な動きとなっています。
チャートを見ると、日足は10/11の陽線が4/17に付けた80.72を起点として上値を切り下げて来た流れから上抜けて終えており、短期トレンドに変化が生じています。中期トレンドが弱いことや、76円台に中期的な上値抵抗が控えていることから、豪ドル急伸にも繋がり難いと見られますが、73.00-10以下に強い抵抗が出来ており、現状での下値余地も拡がり難い状態です。日足の上値抵抗は、74.80-90、76.00-10に、下値抵抗は73.40-50、73.00-10、72.20-30にあります。21日移動平均線は73.12にあり、短期トレンドをサポート中ですが、200日移動平均線が75.99に位置しており、強い上値抵抗ポイントと重なることから、76.00近辺が強い上値抵抗として働く可能性があります。
短期トレンドは73円割れで終えない限り“豪ドルやや強気”の流れを維持します。
一方週足は、2週連続陽線引けとなり、72円台の足元を固めて上値余地を探る動きに繋げています。4月に付けた80.72を起点とする短期的なレジスタンスラインを若干上抜けた位置をキープしており、上値余地を探る動きが継続中ですが、昨年12月に付けた83.90を起点とする中期的なレジスタンスラインの上値抵抗が76.10-20近辺にあり、このレベルは簡単には上抜けないでしょう。
今週の週足ベースで見た上値抵抗は76.10-20に、下値抵抗は、73.00-10、72.10-20にあります。31週、62週移動平均線は75.11と77.49に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化ありません。
豪ドル/円【週足】:10/23現在31週移動平均線は75.11に、62週線は77.49にあり、これらを下抜けて、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにある)
オーダー/ポジション状況
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