シカゴポジション(CME)201
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年10月15日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴの豪ドルのポジションはネットショート600枚増の47,600枚となり、ポジションは前回とほとんど変わっていません。引き続きショートポジションの積み上げ目安である5万枚を割り込んでいます。結果6週間にわたり5万枚を中心に推移しており、ここからの相場に関して、シカゴは方向性を見極めていないようです。内訳もロングが1,100減、ショートは僅か500枚減に留まっています。総枚数でも13万1000枚まで減らしています。
下のチャートを見ると、黒の豪ドル安トレンドライン下限で止められて反発し、赤いトレンドライン下限を越えられるか否かとなっています。このポイントは0.6750〜55米ドルにあります。現在のスポットが0.6860〜65米ドルですので、既に赤いトレンド内で推移しており上抜けています。明日の締日までに0.6750米ドル以下で終わらないと、チャート的には豪ドルが少し強い状態を保ちそうです。
実際の相場は、0.6660〜0.6960米ドルの豪ドル安トレンドラインは維持されています。10月初旬の底値からのサポートが0.6740〜50米ドルまで上がり、現在は9月中旬の高値だった0.6895米ドルのダブルトップ狙いの上げになっています。ここを上抜ければ、トレンドライン上限の0.6960米ドル方向の流れに入れます。この場合には下押ししても0.6800米ドルサポートを維持することが重要になります。もし割った場合は上記の0.6740〜50米ドルまで下押す可能性が出てきます。そしてこのポイントは明日のシカゴ終値ベースの0.6750米ドルに符号します。従いまして、水曜日以降にここまで行っても終値ベースでは上抜けてしまいます。豪ドル安トレンドは変わりませんが、暫く戻り高の余地を探る展開になりそうです。
(1豪ドル=0.6862米ドル、10月21日13:30)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。
棒グラフはネットポジション(左目盛)、折れ線は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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