シカゴポジション(CME)201
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年10月15日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴのNZドルポジションは、ショートを若干積み上げて再度4万枚を越えました。まだNZドル先安観が強い様です。前週はネットショートを1,900枚増やし、40,100枚になりました。内訳はロングが変わらず、ショートが1,900枚増です。総枚数は69,000枚となり、3週前まで総枚数が7万枚(4週前の7万8600枚が近年で最大)越えていましたが、再度それに近いポジションになっています。下のチャートを見ると、赤いNZドル安トレンドラインの下限に当たり、少し反発しました。前週のシカゴは売り上がった形になっています。
実際のNZドル米ドル相場は、先週逆ヘッド&ショルダー(H&S)を形成しており、右肩を狙う構えで、サポートが0.6265〜70米ドル付近にあるとしました。結局、瞬間0.6240〜45米ドルまで下がりましたが、0.63米ドル以下はほとんど下ヒゲだけとなり、売りが失敗した形になりました。そして現在はH&Sのネック部分0.6420〜30米ドル付近まで戻っています。ほぼH&Sが完成し、もし0.6460米ドルを越えて終わると、この値幅を逆にした上値目途が出てきます。それは250ピップスもの値幅ですので、0.67米ドルが1つの狙い目になります。
また、3月高値からの抵抗線が今週0.6680米ドルにあるので、丁度H&Sの抵抗線と符号します。但し、NZドル安トレンドは変わっていないので、幾つもある抵抗線をこなしながらのNZドル戻り高になります。まず、0.6450米ドルの抵抗線がポイントです。ここを越えたことを確認してからの戻り高相場を想定しておきます。もしここを越えた場合には0.6490〜065米ドルに次の強い抵抗線が控えています。下値は0.6340〜50米ドルサポートが強く、割ってしまうと今回のNZドル上げは一度終了する形になります。
0.6450米ドルを越える戻り高になるとシカゴは既に4万枚のショートを抱えているので、更に売り増しするよりは買戻しの方が想定されます。
(1NZドル=0.6400米ドル、10月21日13:30)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。
棒グラフはネットポジション(左目盛)、折れ線は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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