NZ/円、再び弱気へ。66.50割れの越週で新たな下落リスクが点灯。
25日、NZ中銀は政策金利(オフィシャルキャッシュレート)を市場の予想通り1.0%に据え置くことを決定しました。これを受けて為替市場はNZ買戻しの動きが強まり対ドル、対円で上昇しましたが、中銀が緩和的な金融政策を継続する方針であることや、必要とあれば一段の利下げの可能性にも言及したことから、発表前の水準へ押し戻されています。為替市場は米中貿易協議、欧州経済、Brexitの行方を睨みつつ外的リスクに変動し易い状態が継続中です。
チャートを見ると、日足は9/12に付けた69.68を直近高値として上値を切り下げ始めており、この間に9/20の陰線が68.08に位置する21日線を実体ベースでも下抜けて、短期トレンドは再び“NZ弱気”の流れに戻しています。一方で66.60-70に強い下値抵抗が控えていることや、66円台は中・長期的な下値抵抗の厚いポイントでもあることから足元を固め直す動きに留まる可能性を残しています。しかし、中・長期トレンドが弱い状態にあるため下値リスクにより警戒が必要な状態に変わりありません。
日足の上値抵抗は68.00-10、68.50-60に、下値抵抗は67.00-10、66.60-70、66.00-10にあります。66円割れで終えた場合は新たな下落リスクが生じます。21日、120日、200日移動平均線は68.11、70.99、72.60に位置しており短・中期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。短期トレンドは69.50超えに値を戻して引けない限り変化しません。
一方直近の週足は陰線引けとなり続伸に繋げられずに終えています。下値リスクが高い形ですが、3手前の陽線が66.60近辺の足元を支えた形となっており、下値抵抗として働く可能性を残しています。但し、66.50割れで越週した場合は週足、月足ともに形状が悪化して一段の下落に繋がり易くなります。週足ベースで見た強い上値抵抗は68.50-60、68.80-90に、下値抵抗は67.00-10、66.50-70にあります。31週、62週移動平均線は71.88と73.35に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変化は認められません。
NZドル/円【週足】:(9/26現在31週移動平均線は71.88に、62週線は73.35にあり、これらを下抜けて中期トレンドは“NZ弱気”の流れに入っている)
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