ドルの続伸期待強い、108円台乗せも!?(9/27夕)

27日の東京市場は、レンジ取引。ドルは107円後半における20ポイント程度の一進一退、レンジ上限での強保ち合いだった。

ドルの続伸期待強い、108円台乗せも!?(9/27夕)

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27日の東京市場は、レンジ取引。ドルは107円後半における20ポイント程度の一進一退、レンジ上限での強保ち合いだった。

ドル/円相場は107.80-85円で寄り付いたものの、本日も動意は総じて手控えムード。実際、107.65-85円といったレンジ取引に終始している。注目されていた日本株、日経平均株価は170円ほど下落して大引けるなど冴えなかったものの、時間外で取引されていたNYダウ先物は小幅ながらプラス圏を維持しており、影響は相殺されていたようだ。16時時点では107.80-85円で推移、欧米時間を迎えている。
なお、本日は主要通貨ペアの動意が全般的に乏しいなか、韓国ウォンの弱さが目に付く。ドル/ウォンは1200ウォン台を再び示現するなど、ウォン安は正念場を迎えているようだ。

一方、材料的に注視されていたものは、「米中貿易協議」と「トランプ氏新疑惑」について。
前者は、内容的には問題点を内包しつつも、「日米貿易交渉が暫定的に合意」したことで、市場の関心は再び「米中貿易協議」に。そうしたなか、中国商務省が、「米国産大豆と豚肉をかなりの規模で買い付けた」ことを明らかにするなど、協議進展を後押しするような発表を行ったほか、米CNBCテレビは「米中両政府が来月10-11日にワシントンで閣僚級の貿易協議を開く予定」と報じ、市場では再び期待感も台頭していた。
それに対して後者は、弾劾調査開始という事態にまでなっている「トランプ米大統領への新疑惑」に関し、米下院情報特別委員会は疑惑発覚の発端となった情報部門当局者の内部告発の内容を公表。そのうえで、「来年の大統領選挙を前に、トランプ氏は大統領権限を利用した」と非難している。反面、トランプ氏は疑惑を改めて否定したことに続き、「米民主党が弾劾調査を実際にやれば株式市場は暴落するだろう」と警告していたようだ。

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目先のドル高値と考えていた25日高値107.88円を上抜け、昨日は一時107.96円を示現した。上値は引き続き重そうだが、やや気になるのは今週の相場が、月曜日より火曜日、火曜日より水曜日と、週末にかけてジワリとドルの上値が切り上がっていることだ。とすれば、本日の週末金曜日は昨日木曜日よりドルが高値を付ける可能性も考えられる。20日以来、1週間ぶりの108円台回復もあるかもしれない。


材料的に見た場合、継続案件として「北朝鮮情勢」や「イラン・サウジ情勢」、「英国情勢」、「米貿易問題」、「米金融政策」などが注目されるなか、新たに「トランプ氏の新疑惑」が加わった。一部報道によると、そんな「新疑惑」は、来年に米大統領を控えたトランプ氏への直接的なダメージという点でも問題となっているが、長期化による米経済への悪影響も取り沙汰されている。いまスグではないにせよ、ドルの弱材料となることも予想されている。続報などには注意を払いたい。

テクニカルに見た場合、今週のドル/円は週間を通して乱高下。やや荒っぽい値動きをたどっているが、「週間を通した変動幅」ということでいえば、実はたったの1円しか動いていない。週間レンジは106.96-107.96円だ。このまま今週が終われば、週間変動が1円未満だった6月10-14日週以来の小動きだったということになる。いずれにしても、足もとの1円レンジを抜けていくことが出来るのか、攻防がまずは注視されそうだ。

一方、材料的に見た場合、8月の耐久財受注速報や9月のミシガン大学消費者信頼感指数確報といった米経済指標が発表される予定となっている。今週は発表される指標内容を受け相場が一喜一憂、たとえ一過性にせよ乱高下の要因になることも目についただけに、本日の指標内容を警戒する向きは少なくない。
そのほか、クォ―ルズFRB副議長の講演をはじめ、本日も通貨当局者の発言機会は多いことから、こちらも波乱要因として注意を要する。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは、107.30-108.30円。ドル高・円安方向は、昨日のドル高値を含む108円レベルの攻防にまず注視。超えれば前回高値108.48円が名実とも視界内に。
対するドル安・円高方向は、昨日安値の107.42円が最初のサポート。下回れば、移動平均の25日線など複数のテクニカルポイントが位置する107.20円前後がターゲットに。

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