シカゴポジション(CME)198
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年9月24日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴのNZドルポジションは、更にショートを積み上げ、ここ数年間では最大のショートポジションになりました。ネットショートを3,600枚積み上げ、39,600枚の枚数となりました。ここから新たなポジション残高の歴史を刻んでいくことになるかもしれません。内訳はロング3,700枚増、ショート7,300枚増です。
ロングの積み上げによりリスクヘッジしている形ですが、逆にいえば新たな下押しリスクにもなります。ポジション増加により1方向に動いた場合は勢いが付きやすくなります。下図チャートを見ると、赤いトレンドラインの下限は0.6285〜95米ドル付近にあり、終値ベースでは下限ラインにそってNZドル安を継続しています。
実際のNZドル米ドル相場は、まだかろうじて0.6260〜0.6460米ドルレンジの横流れ相場内にいます。短期的には0.6240〜0.6425米ドルの緩やかなNZドル安トレンドラインを形成し始めています。従い、NZドル一段安を狙うには0.6230米ドル未満で終わったことを確認してからのNZドル売り直しがリスク少なくなりそうです。
上値は0.6370〜80のトレンド内抵抗線があり、次いで0.6425米ドルの順になります。現在のNZドル安を短期的に変えるには0.6470米ドルを超えて終わる必要があります。シカゴのポジションが最大枚数を越えているので、ここから更にショートを積み増すか、サポートライン下限近くにいる中でショートカバーするか注目されます。
(1NZドル=0.6295米ドル、9月27日NY終値)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。
棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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