シカゴポジション(CME)198
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年9月24日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴの豪ドルのポジションは先週の締日に両サイド共に大きく膨らませてきました。ネットショート7,100枚増の47,100枚となり、最初の目安である5万枚近くになっています。内訳はロングが11,700枚増、ショート18,800枚増で、総枚数は一気に30,500枚増となりました。両建てで大きく増えているのは相場の先行きに何らかの示唆を出している可能性があります。次週以降のロング枚数は注目されます。
チャートを見ると、シカゴ締日の終値ベースではまだオレンジ色の豪ドル安トレンド内で推移しています。赤ラインの下限と新たに加えた緑の横サポートが0.67米ドル付近にきていますので、当面はここがポイントになりそうです。
実際の相場は、今週0.6680〜0.6980米ドルの豪ドル安トレンドライン内で推移しています。今週もトレンドラインの上限はまだ終値ベースの黒のトレンドライン上限近くに相当しています。
このトレンド内で、7月高値と直近高値(0.6895米ドル)を結ぶと、0.6850米ドルに抵抗線があります。この抵抗線抜けで、トレンドライン上限に向かえるエネルギーが出てきます。日足ではこの手前の0.6810米ドルにも軽い抵抗線が控えているので、ここが当面の上値になります。
短期的な流れは依然として豪ドル安ですが、先週は重要なサポートである0.6740米ドルに止められており、トレンドライン下限の0.6680〜85米ドルまでトライできませんでした。
週初はこの0.6740〜0.6810米ドルレンジで推移しながら、上下の強さを試す流れになりそうです。10月1日の豪州中銀金融政策が切っ掛けになるかもしれません。
また、シカゴのポジションが両サイド増えているので、仮にロングの損切りでても下押しエネルギーが強まりますので、非常に微妙な位置にいます。短期的な流れを変える可能性もあるので、今後2〜3週間の動きは要注意になりそうです。新たな豪ドル一段安には0.6670米ドル未満での終値を確認してからになります。
(1豪ドル=0.6762米ドル、9月27日NY終値)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。
棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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