トルコリラ円ショートコメント(19/9/16)

先週のトルコリラ円は、トルコ中銀の利下げが最大の材料となりました。

トルコリラ円ショートコメント(19/9/16)

トルコリラ円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが、テクニカルな水準から「18.40レベルをサポートに、19.00レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が18.54レベル、高値が19.11レベルと予想よりも若干底堅い展開となりました。

先週のトルコリラ円は、トルコ中銀の利下げが最大の材料となりました。金曜のショートコメントに書いた通りですが、市場予想を上回る3.25%の利下げを実施し、16.50%としました。2回連続でトータルで7.5%もの利下げとなりますが、16%台の政策金利はインパクトがある一方で、必ずしもエルドアン大統領への忖度利下げというわけでもありません。

直前のトルコのインフレ率(15〜16%)よりは高い水準であることや、中銀自身もここからの更なる利下げにはエルドアン大統領ほど積極的ではないため、いったん材料出尽くし感でトルコリラ買いにつながったと言えます。このあたりの動きは同日のECB理事会における利下げ等の一連の緩和策でも見られました。そして、もうひとつは米中間の10月再協議に向けて楽観的なムードが広がったことも、リスクオンでトルコリラ円には好材料となりました。

週明けは週末のサウジアラビア攻撃の影響からリスクオフの動きもありましたが、上昇チャンネルの中ほどへと下押ししてきたことで、想定内の調整の下げというところだと思われます。今週はトルコ自体の目立って大きな材料が無いことから、日米双方の金融政策が最大の材料となってきそうです。

テクニカルに、いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

トルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円 四時間足

テクニカルにはフラッシュクラッシュの次の足からの上昇チャンネルを継続しています。また上の方にある赤い水平線は19.20で、7月高値と8月安値の78.6%(61.8%の平方根)戻しであると同時に8月中旬のもみあいの高値圏でもあります。今週後半には改めて同水準を試しやすいチャートと言えるでしょう。

今週はテクニカルに引き続き上昇傾向を続け、18.50レベルをサポートに19.25レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。

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