ユーロドル 米長期金利の反発に下値を広げる
29日の東京市場でユーロドルは軟調推移。日中は1.10台後半でほぼ横ばいに推移しましたが、欧州時間に入り米長期金利が反発。米10年もの国債金利が1.5%台を回復するとユーロドルは下値を拡大し、一時1.1070の安値をつけた後、東京時間18:30現在は1.1075-80レベルで取引されています。
昨晩は予想外にイタリアで旧与党の「民主党」と「五つ星運動」の間に連立政権が誕生することとなり、マッタレッラ大統領はコンテ前首相に再び組閣するよう指示しています。
一方昨晩はまた、英国でジョンソン首相が10月半ばまでの議会休会をエリザベス女王に要請。政治に関与しないことが原則の女王がこれを認めています。ジョンソン首相が議会の反対を封じ込める動きに出たことで「合意なき離脱リスク」が一層高まると判断されたことが、イタリア再連立成立のユーロにポジティブな材料を相殺したためか、これらのニュースへのユーロドルの反応は限定的でした。
ユーロドルは再び下落傾向が鮮明になりつつあります。当面のターゲットは8/23安値1.1052のある1.10台半ば。そこを下抜けると年初来安値1.1027が意識されることとなります。
序盤の欧州株価指数先物は米中貿易交渉が再開されるのではないかとの期待から、ほぼ全面高。本日この後21:00に8月の独CPI、21:30には米国で2QGDP改定値、個人消費、コアPCE、卸売り在庫、新規失業保険申請件数等の指標が一斉に発表されます。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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