ニュージーランドドル週報(2019年8月第4週)

NZ/円、短期、中期ともにNZ弱気の流れが継続中。一段の下落リスクに注意。

ニュージーランドドル週報(2019年8月第4週)

NZ/円、短期、中期ともにNZ弱気の流れが継続中。一段の下落リスクに注意。

NZドルは対ドル、対円ともに8月7日の利下げ実施以降新たな下げトレンドに入り込んだ状態にあり、短・中期トレンドは弱いままです。既に対ドルでは2015年9月以来、対円では2012年の11月以来の安値水準まで下落していますが、中国経済の悪化や欧州の景況感も悪化しており、海外からの需要が見込めない中で、NZの成長維持にも限りがあると見られます。また、米中貿易摩擦問題が解決の糸口が見えず、リスク回避の動きが強まり易い状況にあることから、新興国通貨、オセアニア通貨の下落傾向はなお続く展開が予想されます。

チャートを見ると、日足は8/6に付けた70.08を戻り高値として上値を切り下げる流れに入っています。短期トレンドは“NZ弱気”に変化が認められませんが、68.50超えで終えるか、69.00-10の抵抗をクリアした場合は一旦底打ちした可能性が高くなります。この場合でも中期トレンドがまだ弱いことから、70.50超えで越週するまでは下値リスクを残します。日足の上値抵抗は67.20-30、67.70-80に、下値抵抗は66.50-60、66.00-10にあります。21日、120日、200日移動平均線は、68.56、72.31、73.59に位置しており、短・中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変わりありません。

一方直近の週足は陽線を繋げられずに陰線引けとなり、週初から下値トライの動きが先行しています。65〜66円台には中・長期的な下値抵抗がありますが、週足、月足ともに形状が弱く一段の下落リスクにより警戒が必要です。短期トレンドは68.50超えで越週すれば一旦底打ちの可能性が生じますが、この場合でも2016年6月に付けた69.33を起点とする長期的なサポートラインを下抜けた位置で推移しており、新たな下落トレンドに入り込んだ状態にあることから70円台にしっかり乗せて来るまでは、急伸にも繋がり難いでしょう。週足の上値抵抗は68.40-50、69.40-50に、下値抵抗は66.50-60、66.00-10、65.00-10にあります。31週、62週移動平均線は72.80と73.82に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。

NZ/円、短期、中期ともにNZ弱気の流れが継続中。一段の下落リスクに注意。

NZドル/円【週足】:(8/28現在31週移動平均線は72.80に、62週線は73.82にあり、これらを下抜けて中期トレンドは新たな“NZ弱気”の流れに入っている)

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