シカゴポジション(CME)193
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年8月20日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴのNZドルポジションはネットショート4,800枚増で、18,200枚強となりました。内訳はロング600枚増、ショート5,400枚増で、3週連続で、両ポジションとも残高を膨らませています。
下図チャートを見ると、残高を示す青の棒グラフが伸びており、このまま行けば次の節目の2万5000枚程度までショートを積み上げる勢いになっています。また、黒の横サポートを完全に下抜き、新たに加えた赤いNZドル安トレンドラインを形成しています。下限は0.6320〜30米ドル付近にあるので、明日の締日の下値目途として想定できると思います。
実際のNZドル米ドル相場は、0.6420〜30米ドルのサポート及び8月7日のたくり線底値0.6370米ドルもザラバで切りました。先週のコメントの中で、切った場合には0.6350、0.6300〜10米ドルサポートとしましたが、前者まで下がっています。この状況では0.6300米ドル付近までの下値が想定されます。
上値は0.6420米ドルを回復してくれれば、下値リスクはある程度減じられます。それでも0.6480〜90米ドルの抵抗線が非常に強く、0.65台を乗せてこない限り、短期のNZドル安リスクは解消されません。シカゴのポジションが2万5000枚を狙う流れにいるので、豪ドルのレンジを横目で睨みながら、レンジ抜けに対応した方が良いかもしれません。
(1NZドル=0.6375米ドル、8月26日14:20)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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