ランド円ショートコメント
先週の振り返りですが、年初来更新は視野に入れつつも「6.60レベルをサポートに、7.10レベルをレジスタンスとする週」を考えました。実際のレンジは安値が6.89レベル、高値が7.05レベルと、16銭幅のレンジで最近にしてはほとんど動きの見られない週となりました。
先週のランド円はそれまでの南アフリカの格付け引き下げ懸念に端発するランド売りの動きに対していったん小休止の横方向の動きとなりましたが、金曜の中国による報復関税とダウ急落の動きにも反応せず、意外なほどに静かな週末クローズとなりました。
しかし、中国に対して米国は新たな報復措置を引け後に発表したことから、今朝の早朝市場では一時6.76レベルと年初来安値を割り込んでいます。今後は長期的な観点とはいえ、改めて2106年安値の6.42レベルを意識する流れになってくるものと考えられます。
今週は、南アフリカの材料は貿易収支程度ですが、エスコムの問題や南ア最大の貿易国である中後の米国との摩擦激化など、南アランドを取り囲む環境には何ら改善が見られませんし、最大の懸念材料である格下げ懸念も常に付きまといます。引き続き上値を抑える要因のほうが圧倒的に多いという心構えでいるべきと考えます。
テクニカルにいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。
ランド円、ドルランド、ドル円4時間足
あえてラインを引くとしたら、上記のような3週前高値からのレジスタンスラインとそれに平行に引いたラインによる下降チャネルです。先週の動きも今朝の動きも思いのほか少なかったので、ストップオーダーが大量についた感じも無く、それが逆に戻り売りを出やすくする可能性がありそうです。
先週が動かなかったこともありますので、今週は多少下方向に余裕を見て、大台7.00をレジスタンスに、6.60レベルをサポートとする流れを見ておきます。米中からの発言には今週も要注意です。
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