豪ドル/円、短期、中期ともに豪ドル弱気の流れ。
8/15に発表されたオーストラリアの雇用統計で雇用市場の堅調さが確認されたことから、豪ドルは対ドル、対円で上値が重いものの下げ渋る動きとなっています。しかし、米中貿易摩擦問題の解決には時間を要すると見られ、中国との貿易比率が高いオーストラリア経済への影響度も高いことから、積極的な豪ドル買いにも繋がっていません。また、先週は米国債の長短利回りの逆転現象が一時見られ、米経済の先行きの不安材料として意識されて株価が急落する場面もあったことから長期金利の動向如何では再び“リスクオフ”の動きが強まってもおかしくありません。
チャートを見ると、日足は8/7に付けた70.75を直近安値としてゆっくりと下値を切り上げる流れに入っていますが、低位揉み合いの域を抜け切れておらず、短期トレンドの変化には繋がっていません。日足が73円台を回復すれば日足の形状が改善して下値リスクがやや後退しますが、中期トレンドが弱いことから急伸にも繋がり難く、74.50超えで越週するまでは下値にも警戒が必要でしょう。日足の上値抵抗は72.50-60、72.90-00に、下値抵抗は71.00-10、70.60-70にあります。21日、120日、200日移動平均線は72.88、76.33、77.62に位置しており、短・中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。
一方直近の週足は、実体が小さく上下にヒゲのある陽線で続落を食い止めています。反発余地を探る動きに繋げていますが、直近の陽線の上ヒゲがやや長く、上値トライにも失敗した形となったことから、上値を追い切れない可能性も高いと見られます。今週の週足ベースで見た強い上値抵抗は72.50-60、72.90-00、74.00-10に、下値抵抗は71.60-70、70.60-70、70.00-10にあります。70円台には長期的に見た強い下値抵抗があり、本来簡単には下抜けないポイントですが、70円割れで越週した場合は新たな下落トレンド入りの可能性が点灯します。31週、62週移動平均線は76.70と78.77に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化が認められません。
豪ドル/円【週足】:8/21現在31週移動平均線は76.70に、62週線は78.77にあり、これらを大きく下抜けて、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っている)
オーダー/ポジション状況
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