ニュージーランドドル週報(2019年8月第4週)

NZ/円、短期、中期ともにNZ弱気の流れが継続中。

ニュージーランドドル週報(2019年8月第4週)

NZ/円、短期、中期ともにNZ弱気の流れが継続中。

NZドルは8月7日の利下げ以降は元の水準に戻せないまま上値を切り下げる流れから抜け出していません。今週は特に注目されるNZ経済指標もないことから、米金利動向や株式市場の動きを注視しつつ、新たな材料を模索する流れと見られますが、米中貿易交渉の進捗状況の他、欧州の景気減速傾向、間近に迫ったイギリスのBrexitの行方、イタリアの政局不安、独仏首相の信任低下など、世界の政治・経済に不透明感が増しており、新興国通貨、オセアニア通貨の下落傾向はなお続く展開が予想されます。

チャートを見ると、日足は8/13に付けた67.56を直近安値として小反発に転じていますが、上値を切り下げる流れからは抜け出せない状態にあり、短期トレンドは“NZ弱気”の流れに変わりありません。日足の上値抵抗は、68.50-60、69.10-20に、下値抵抗は67.50-60、67.00-10にあり、短期トレンドは70円台を回復しない限り下値リスクがより高い状態です。21日、120日、200日移動平均線は、69.67、72.66、73.83に位置しており、短・中期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。

一方、直近の週足は上下にヒゲのある寄せ線に近い形の足で終えています。上下の抵抗を攻めきれずに週初の寄り付き水準に値を戻した形ですが、上値を急角度で切り下げる流れには変化が認められず下値リスクがより高い状態に変わりありません。また、2016年6月に付けた69.33を起点とする長期的なサポートラインを下抜けた位置で推移していること、70円割れから新たな下落トレンド入りした状態にあり、短期トレンドは70円台を回復しない限り、変化しません。また、70円台を回復した場合でも中・長期トレンドも弱い状態にあることから急反発に繋がり難く、74円台で越週しない限り、下値リスクを残します。

今週の週足の上値抵抗は、68.30-40、69.10-20に、下値抵抗は、67.60-70、66.90-00にあります。31週、62週移動平均線は73.07と73.98に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。

NZ/円、短期、中期ともにNZ弱気の流れが継続中。

NZドル/円【週足】:(8/21現在31週移動平均線は73.07に、62週線は73.98にあり、これらを下抜けて中期トレンドは新たな“NZ弱気”の流れに入っている)

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