シカゴポジション(CME)191
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年7月30日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴの豪ドルのネットポジションはショートを2,100枚増やし、55,500枚になりました。内訳はロングが6,800枚増、ショートが8,900枚増で、総枚数では15,700枚増、2週間で33,000枚増とポジションを積み上げています。今年5月〜6月に総枚数14万5000枚〜15万1000枚まで積み上げましたが、それに匹敵する位の残高を維持しています。
先週の豪州中銀金融政策では状況次第で利下げ継続を示唆しており、豪ドルは弱いままとなっています。チャート(1)を見ても、ここ3週間に亘る豪ドル売りに、赤いサポートの下限を切って終わっています。赤の下限が現在0.6810米ドルにあるので、今日のシカゴ締日までに戻せないと、暫くはここが上値抵抗線になります。
実際の相場は0.6760〜0.7030米ドルの豪ドル安トレンドラインを完全に下抜いて終わっているので、現在の豪ドルは新たな下値模索の中にいます。しかしながら、8月7日の長いたくり線の底値(0.6677米ドル)とその日の前後の日足終値が0.6750米ドル付近ですので、約70ピップス強の長い下ヒゲを作っており一度下値トライに失敗しています。ここの下抜け確認後の豪ドル一段安狙いが、リスクが少なそうです。
上値は0.6820〜30米ドルに抵抗線があるので、ここを越えて終らない限り、豪ドル安トレンドからの調整入り買い戻しとはなり難くなっています。当面は0.6675〜0.6830米ドルのレンジ中心に豪ドルの底値模索の流れにいるようです。強いサポートとしては0.6580〜90、0.6390〜0.6400米ドルの2点にあり、上記レンジ下限を切った時の次のステージになります。逆に0.6840米ドル以上になると0.6910、0.6950〜60米ドル方向の買戻しに入りそうです。
(1豪ドル=0.6763米ドル、8月13日14:15)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.22
東京市場のドルは154円台後半で推移、日銀による追加利上げ観測が円安のブレーキ役に(24/11/22)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日本株のしっかりとした推移を材料にじり高の展開となり154円台後半で推移した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.22
ドル円 値動きそのものは激しいが、結果レンジ内か(11/22夕)
東京市場はドルが小高い。やや激しめの乱高下をたどるなか、最終的にドルは高値引け。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:編集人K
2024.11.22
ドル円154円台前半、本邦CPI高止まり等で一時154円割れ (11/22午前)
22日午前の東京市場でドル円は「往って来い」。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2019.08.09
オーストラリア中銀:四半期の金融政策報告(19/8/9)
本日10時半、豪州中銀から四半期の金融政策報告が発表されました
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。