オーストラリア 7月失業率予想
(8月14日14時現在)
(1)就業者数…前回6月は予想を下回る結果となりました。4月・5月と4万人を越える数値で予想を上回っていましたが、先月はほとんど増加ゼロに近く、7月予想も1.4万人ですので、オレンジ色の移動平均線は下向きになり、また2016年からの減少トレンドからの回復も見えません。過去4年間の7月(○印)数値は昨年を除き3万人越えており、過去のパターンでは良い数値も期待できますが、前月に続き、エコノミストの予想レンジではマイナスもあり、要注意となります。
(赤い線はゼロ、○印は各年7月、黒い線より右側は今回予想値)
豪就業者数
(2)失業率…6月の結果は5.2%で予想通りとなり、これで3ヶ月連続同数値になっています。また先週公表された豪州中央銀行の四半期金融政策報告では、前回見通しで、2021年6月時点で4.75%への改善、それ以前は5%への改善を予想していましたが、今回は0.25%ずつ下方修正し、2021年6月時点で失業率が5%、それ以前は5.25%を見込んでいます。
その意味からすると、今回の市場予想はその線に沿ったものとなります。従い、先々5.3%を越える月が続くようですと、見通しからの逸脱になります。
尚、下図で中央の黒い線は5.6%(急激に改善始めた地点)に引いています。赤い線より右側は今回予想値です。
豪失業率
豪ドルと米ドルの相場は、依然として豪ドル安トレンドを継続しています。但し日足の長いたくり線の結果、当面は0.6675〜0.6830米ドルのレンジ内で下値模索としましたが、昨日のレンジは0.6746〜0.6813米ドルとなり、レンジ内の戻り高方向を試してから小反落しています。まだこのレンジが有効で、この下限を切って終わってからの売り直しがリスクが少なくなりそうです。
豪ドルは弱い状態が継続しており、もし明日の就業者数値がマイナスにでもなると、下限を試す流れになりそうです。
(1豪ドル=0.6781米ドル、8月14日16時00分現在)
オーダー/ポジション状況
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