シカゴポジション(CME)191
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年7月30日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴのNZドルポジションはネットショート800枚減で、11,500枚強となりました。内訳はロング2,800枚増、ショート2,000枚増で、総枚数の増加を見ると相場はNZドル下限で、投機筋の先行き相場の見方が分かれているようです。
下図チャート(2)を見ると、短期的な水色のNZドル高上昇ラインを下抜け、終値ベースでは一気に黒い横サポート0.6490〜0.65米ドルまで来ており、今日の締日を待つ形です。しかしながら、現在のスポットは既に0.64台半ばですので、黒いサポートは下向け、今日のNY終値までに50ピップス以上買われないと、下抜け確定になります。
実際のNZドル米ドル相場は、先週コメントした重要なサポート0.6480米ドルを切って終わり、3回目トライで下抜きました。トリプルボトム抜けとなり、NZドルは一段安トライの流れに入っています。但し、目先は豪ドルと同じ様に8月7日のたくり線底値0.6377米ドルが長い下ヒゲになり一度下値トライに失敗しており、ここを切って終わらないとNZドルが買い戻される可能性を残しています。
当面は底値0.6370〜80米ドルのトライ、切れば更に0.6340、0.6300〜10米ドルの順にサポートがあります。上値は0.6530〜40米ドルを越えて終わらないと、シカゴ含めてNZドルのショートカバーが出来難いと思われます。先週NZ中銀の予想外の50ベーシス利下げ、まだ先々の緩和示唆で、中々NZドルの底打ち状況には入れないと思います。
(1NZドル=0.6450米ドル、8月13日14:15)
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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