ニュージーランドドル週報(2019年8月第3週)

NZ/円、短期は下げ渋りの可能性。中期は一段の下落リスクが点灯中。

ニュージーランドドル週報(2019年8月第3週)

NZ/円、短期は下げ渋りの可能性。中期は一段の下落リスクが点灯中。

NZドルは8月7日の予想外の大幅利下げで急落した後は、利下げ前の水準に戻せない状態にありますが、67.60〜68.00にある長期的な下値抵抗を守っており、低位揉み合いとなっています。世界経済の先行きに不透明感が一段と増しており、新興国通貨を中心に下落基調が続いています。
金融緩和姿勢を維持するニュージーランドドルも反発力が鈍く続落しています。

チャートを見ると、日足は7/22に付けた73.24を直近高値として上値を急角度で切り下げる流れを変えていませんが、NZドル/円の一相場の傾向である5〜6円の値幅には到達していることや、68円台には長期的な下値抵抗が散在しており、68円台を大きく下抜けない可能性も高いと見られます。一方で短・中期トレンドが非常に弱い状態にあることや、72円割れの越週から新たな下落トレンドに入っており、72円台回復には時間を要するものと見られます。日足の上値抵抗は69.20-30、70.00-10、70.90-00に、下値抵抗は68.00-10、67.50-60にあります。短期トレンドは70円台を回復すれば下値リスクが軽減されますが、72.50超えで終えない限り、下値リスクがより高い状態に変わりありません。

一方週足は3手連続陰線引けとなり上値を急角度で切り下げています。2016円6月に付けた69.33を起点とする長期的なサポートラインも下抜けて新たな下落トレンドに入っており、中期トレンドが弱い状態にあることから、一旦底打ちした場合でも急反発にも繋がり難いと見られます。週足の上値抵抗は69.40-50、70.20-30に、下値抵抗は67.60-70、66.90-00にあります。31週、62週移動平均線は73.25と74.11に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。短期トレンドは70円超えで越週すればニュートラルな状態に戻しますが、74円超えで越週しない限り、下値リスクを残します。

NZ/円、短期は下げ渋りの可能性。中期は一段の下落リスクが点灯中。

NZドル/円【週足】:(8/14現在31週移動平均線は73.25に、62週線は74.11にあり、これらを下抜けて中期トレンドは新たな“NZ弱気”の流れに入っている)

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