豪ドル/円、急落。スピード調整の可能性があるが、急反発は難しい状態。
8/6に行われた豪州中銀金融政策決定会合では、市場の予想通り政策金利(キャッシュレート)を1.0%に据え置きました。中銀の議事録要旨も特に変わったところはなく、引き続き雇用市場は堅調で、世界の経済、貿易情勢を注視しながら一段の緩和に踏み切る可能性を示唆しています。この結果を受けた為替市場の反応は鈍く、対円ではドル円が円安に一時戻した流れに連れて72円台半ば超えまで戻しましたが、すぐに反落しています。また、7日のNZ準備銀行の利下げを受けてNZドルが下落、これに連れて豪ドル/円も一時70円台後半まで急落しています。
チャートを見ると、日足は上値を急角度で切り下げる流れを変えておらず、この間に8/1の日足が74円割れを見て、新たな下落トレンドに入っています。直近の日足(8/7)がタクリ足の陰線となり、下値トライに失敗して押し戻されていることや、70.75の長期的に見ても強い下値抵抗ポイントには一旦跳ね返されており、短期的には下値余地もそろそろ限られる可能性があります。しかし、中・長期トレンドが非常に弱い状態にあることから、反発余地がまだ限られ易く74円台を回復して引けない限り、下値リスクを残した状態です。日足の上値抵抗は72.30-40、73.00-10に、下値抵抗は71.00-10、70.60-70にあります。21日、120日、200日移動平均線は74.71、76.93、78.11に位置しており、短・中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。
一方直近の週足は、安値圏で引ける大陰線が出ており、この足が74円割れを見て新たな下落トレンド入りした形となっています。トレンドが変化して日が浅いことから、一段の下落に注意が必要です。70〜71円ゾーンには長期的に見ても強い下値抵抗ポイントがありますが、70円割れの越月となった場合は68円方向への一段の下落リスクが点灯します。週足の上値抵抗は72.50-60、73.00-10に、下値抵抗は71.00-10、70.10-20にあります。31週、62週移動平均線は77.11と79.11に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化が認められません。
豪ドル/円【週足】:8/7現在31週移動平均線は77.11に、62週線は79.11にあり、これらを大きく下抜けて、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っている)
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
南アランド円週報:『約1カ月ぶり安値を更新するなど上値の重い展開が継続中』(11/23朝)
南アランドの対円相場は、11/7に記録した約4ヵ月ぶり高値8.86円をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、一時8.44円まで下落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
トルコリラ円週報:『トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定。一巡後の反発に期待』(11/23朝)
トルコリラの対円相場は、9/16に記録した史上最安値4.10円をボトムに切り返すと、11/15にかけて、約3カ月半ぶり高値4.56円(8/1以来の高値圏)まで上昇しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2019.08.09
オーストラリア中銀:四半期の金融政策報告(19/8/9)
本日10時半、豪州中銀から四半期の金融政策報告が発表されました
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2019.08.07
オーストラリアの6月貿易収支結果(19/8/7)
6月の豪州貿易収支が発表されました。結果はエコノミストの平均予想を大きく上回り、過去最高記録更新しました。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。