オーストラリアの6月貿易収支結果(8月6日公表分)
8月6日公表分
6月の豪州貿易収支が発表されました。結果はエコノミストの平均予想を大きく上回り、過去最高記録更新しました。5月は当初の+57.45億豪ドル⇒+61.73億豪ドル、4月48.20億豪ドル⇒48.12億豪ドル、とそれぞれ上下に修正されており、この3ヶ月間だけ計算しても、実質は+84.56億豪ドルとなり、エコノミスト予想レンジの上限をも越えました。
GDPベースで四半期を比較すると、 2018年3Qは月平均+21.91億豪ドル、4Qは+30.65億豪ドル、2019年1Qは50.50億豪ドル、2Qは63.40億豪ドル(2月分)ですので、各前四半期伸び率は2018年4Qが39.9%、2019年1Qが64.76%、2Qが25.5%と、伸び率ではかなり減速していますが、絶対値では2018年3Qの2.89倍になっています。2QGDPにはかなりの貢献といえます。
内容としては、5月と比べて6月は輸出増加、輸入減少での黒字拡大ですので、あまり良い結果とはいえません。
個別内容として、5月に比べて6月に大きく変化した項目は、
輸出(前月比+5.76億豪ドル)が、非農業関連が+7.58億豪ドル、農業関連が▼1.7億豪ドルとなっています。
一方、輸入(同▼12.87億豪ドル)は消費財が▼4.5億豪ドル、資本財が▼6.0億豪ドル、中間材が▼3.6億豪ドルとなっており、内需の消費から生産まで減少しており、いよいよ黒字拡大に歯止めかかるかもしれません。
下図は2019年6月までのグラフです。緑は収支ゼロ、青は2017年12月高値の黒字46億豪ドルをベースに引いてあります。黒字幅は依然右肩上がりを維持しています。
豪ドル米ドル相場は、10時半貿易収支、13時半中銀金融政策と2つの大きなイベントがあり、特に後者は市場予想通りになったので、貿易収支の好材料は無視された形で、昨日はあまり動きませんでした。
現在のスポットは週足ベースの豪ドル安トレンドライン0.6750〜0.7050米ドルの丁度下限で推移しています。今週末に0.6730米ドル未満で終わるか、上値抵抗線の0.6840米ドルを越えて終わるかを探る動きになります。
日足ではヒゲだけサポートラインを下抜けており、豪ドル安リスクが高くなっていますが、騙しの可能性も残しているので、週足での確認が重要となりそうです。もし下抜けると、強いサポートとしての0.6580〜90米ドルがあります。
(8月7日11:11、1豪ドル=0.6758米ドル)
オーダー/ポジション状況
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