オーストラリアの6月住宅建設許可件数の予想
(今回発表予想)7月29日13時00分現在
豪州の5月住宅建設許可件数は予想を上回る+0.7%でした。今回も平均で+0.2%で悪化傾向に歯止めが掛かるのか重要な月になっています。それでも、下記チャートの移動平均線を見るとまだ水面下になっています。2月から3ヶ月水面上になっていますが、これも2019年2月の前月比+18.1%に大きく依存した結果で、ほぼマイナス期間が続いています。
(前月比ベース:緑はゼロ、黒い線より右側は6月予想、○印は2018年6月)
2019年5月現在までの推移と3ヶ月移動平均、及び2019年6月予想値を加味
また、前年比は2018年6月が+6.3%(○印)と分母の数値が大きくなっているので、前年比は▼24.4%の大幅マイナスになっています。
尚、7月2日の中銀政策金利の議事要旨内では
「…住宅価格の下げがまた消費の伸びを低迷させている。ただ幾つかの住宅市場、とりわけシドニーやメルボルンの状況は安定してきているが。委員達は住宅金利が歴史的に低く、高い額の借入ができる層には強い競争力があることを留意した。しかしながら、投資家による借入需要は低く、中小企業の借入状況はまだタイトである。」
と議論しており、少し明るさは出てきているものの、見通しはほとんど変わっていません。もし予想を大きく下回る数値(予想下限レンジ以下のマイナス)でもでたら、8月の金融政策での利下げ観測が一層高まり易くなりそうです。
(7月29日14:10、1豪ドル=0.6907米ドル)
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