日本銀行金融政策決定会合について
(2019年7月29日・30日開催
東京時間30日12時頃に政策金利の公表予定、同15時半から黒田総裁定例記者会見)
また、今回は日銀展望レポートも公表されます。
エコノミストは全員据え置き予想(7月29日14時現在予想:予想レンジ幅も無し)
・短期:日銀当座預金のうち政策金利に▼0.1%のマイナス金利を適用
・長期:10年物国債がゼロ%程度で推移するように調節
・資産買入:ETFの保有残高を年間6兆円、J-REATの保有残高を年間900億円に相当するペースで増加するように買入。CP等は約2.2兆円、社債等は約3.2兆円の残高を維持。
明日30日の正午頃に日銀は政策金利を公表しますが、エコノミスト全員がレンジなしの据え置き予想となっています。主要中銀が緩和に舵を切るなかで、日銀は全く動かないとの予想です。
これは日本が、日銀単独では解決できない少子高齢化に伴う労働者問題や消費減速、あるいは財政赤字拡大により、将来の経済成長に対する問題を抱えているからだと指摘する向きもあります。そしてこれ以上の追加緩和は、場合により銀行収益悪化を含め、火の粉が降り掛かる可能性があるとも分析しています。加えて、日米通商協議を控えて、追加緩和⇒円安誘導への無用な憶測も出てきますので、これまで同様の内容に終始するとの見方です。
また、31日には米国のFOMC会合を控えているので、ほとんど材料視されないとも見ている様です。
現在のドル円は107円30銭〜109円レンジで収斂しており、このままの状態でFOMCを迎える可能性が高く、しかも上下に抜け易くなっています。このレンジ内の108円20銭〜30銭にサポートあるので、ここを割ればレンジ下限の107円30銭方向が見えてきます。上値は109円台に乗せて終わると、109円50銭、109円80銭〜90銭に次の抵抗線あります。
トレンド自体はドル安を形成しており、ドル中立に戻るには112円台乗せての終値が必要ですので、上値はかなり重くなっています。
(2019年7月29日15:10、1ドル=108円63銭、1ユーロ=120円85銭)
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