ドル円、149円台後半で反発基調
3日午前の東京市場でドル円は小幅反発。朝方、149.53レベルで取引の始まったドル円は、序盤につけた149.50を安値に、もみ合いながらも下値を切り上げる動きとなり、11時過ぎには一時149.99の高値をつけました。ただ、150円手前では防戦売りも強く、午前中は乗せきれずに反落。東京時間正午現在は149.82での取引です。
日経平均株価は、昨晩米市場でナスダック総合指数が上昇したことを受け、値がさのハイテク関連株に買いが集まり、序盤より上昇しました。円高進行にもかかわらず、輸出関連株が大崩れしなかったことも支援材料となり、その後も上昇が継続、667円の大幅高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、発表された11月製造業PMI、ISM製造業景況指数等の米指標の好調から、米長期金利が上昇。一方でドル円は、日銀の利上げ観測が重石となり150円近辺での頭の重い展開となりました。その後、来年の経済見通しに関するポジティブな見方を小論文にて公表したアトランタ連銀のボステック総裁が、12月の利下げに関してはどっちつかずの発言をすると、米長期金利が急低下。ドル円はこれには反応して、149.08まで急落し、その後149円台後半まで反発するものの、終盤ウォラーFRB理事から出たハト派発言等も重石となり、149.59でアジア時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は、昨晩からの下落で、一時一目均衡表の「雲」上限を割り込んでおり、一段と地合いが悪化しています。既に9/16からの上昇トレンドラインや、9/16安値139.58からの上昇の38.2%戻し(150.19)も割り込んでおり、同フィボナッチの半値戻し148.16や、その水準近くを下降中の90日線(本日148.28付近)のある148円台前半を目指す動きとなっています。
今週は米指標の発表が多く、週末には雇用統計も控えており、中旬に予定されている年内最後の日米それぞれの金融政策決定会合に向けて、都度神経質な票読みを強いられることとなりそうです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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