ドル円149円台後半、韓国「非常戒厳」受けた急落から持ち直し底堅い動き (12/4午前)

4日午前の東京市場でドル円は、一時150円台を回復。

ドル円149円台後半、韓国「非常戒厳」受けた急落から持ち直し底堅い動き (12/4午前)

韓国「非常戒厳」受けた急落から持ち直し底堅い動き

4日午前の東京市場でドル円は、一時150円台を回復。朝方、149.47レベルで取引の始まったドル円は、日中じりじりと値を上げる展開となり、10時過ぎには一時高値150.07をつけました。ただ、150円台の滞空時間は短く、その後は149円台後半でのもみあいとなり、東京時間正午現在は149.79での取引です。
昨晩ドル円の急落材料となった、韓国の「非常戒厳」布告は、東京時間までに解除されたことから、大きな影響はありませんでした。

日経平均株価は、昨晩米市場でナスダック総合指数が続伸したことを受け、半導体関連銘柄を中心に買いが先行しました。しかし、その後は、このところの上昇の反動で利食い売りに圧される形となり、マイナス圏に転落、171円安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、22時半ごろに発生した、韓国尹大統領による寝耳に水の「非常戒厳」布告に、リスク回避の米債買いと円高が進行。深夜にかけて米長期金利が急低下するとともに、欧州序盤150円近辺でもみ合っていたドル円は一時148.65まで急落しました。ただ、その後は発表された米JOLTS求人数が事前予想を上回ったことで、米金利ドル円ともにやや持ち直し、149.56でアジア時間につないでいます。尚、韓国の戒厳令は、夜間に野党による国会での解除決議が可決、未明には尹大統領が解除の方針を示しています。

テクニカルにはドル円は、昨晩の急落で一時一目均衡表の「雲」上限(149.63)を割り込みましたが、現在は下げ止まっています。昨晩の韓国戒厳令による予想外のショックでも90日線(148.27)は割り込んでおらず、期せずして一旦このあたりで足がかりを見つけた形となっています。

今晩も海外市場では週末米雇用統計の前哨戦のADP雇用統計、11月ISM非製造業景況指数、製造業・耐久財受注、FRBパウエル議長参加のディスカッション等が予定されており、クリスマス休暇前の一波乱もあり得べく、今晩もイベント前後の荒い値動きは要警戒です。

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