ドルは150円台を回復、韓国情勢を横目に見つつ米経済指標とパウエル発言に注目
【本日の東京市場】
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、韓国情勢を横目に見た展開となったが、日経平均が前日終値水準で落ち着いた推移となったことから150円台を回復した。
昨晩の海外時間では、韓国の尹大統領が緊急の戒厳令を宣言したため韓国ウォンに対する円買いやリスク回避の円買いが加速し148円台に突入。その後、韓国国会が、大統領が宣言した非常戒厳の解除を求める決議案を可決したため、円買いが一服。米10月JOLT求人件数が予想以上に増加したため長期金利が上昇し、ドル売りも一服し、149円台まで戻した。
東京時間では、韓国情勢を睨むなか、日経平均含め、アジア株式市場が冷静な反応を示したことから、為替市場も落ち着きを取り戻し、ドルは150円台を回復した。
ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:149円62銭
高値:150円18銭
安値:149円53銭
終値:150円03銭
ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:157円21銭
高値:157円86銭
安値:156円99銭
終値:157円83銭
豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 97円05銭
高値: 97円16銭
安値: 95円92銭
終値: 96円70銭
ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:189円59銭
高値:190円50銭
安値:189円37銭
終値:190円50銭
日経平均(日本時間9時―15時30分)
始値:39354円00銭
高値:39417円08銭
安値:39062円03銭
終値:39276円39銭(前日比+27円53銭)
【本日の海外市場の重要指標】
日本時間
18時00分、英、ベイリー英中銀総裁にFTインタビュー
18時00分、世、OECD世界経済見通し
22時15分、米、11月ADP雇用者数、前回:23.3万人、市場予想:16.0万人
22時30分、欧、ラガルドECB総裁が欧州議会経済金融委員会に出席
22時45分、米、ムサレム・セントルイス連銀総裁が講演
23時00分、米、バーキン・リッチモンド連銀総裁にCNBCインタビュー
23時45分、米、11月サービス業PMI、前回:57.0、市場予想:57.0
23時45分、米、11月コンポジットPMI、前回:55.3、市場予想:55.3
24時00分、米、10月製造業新規受注、前回:−0.5%、市場予想:0.3%
24時00分、米、10月耐久財受注、前回:0.2%、市場予想:0.2%
24時00分、米、10月耐久財受注(コア)、前回:0.1%、市場予想:0.1%
24時00分、米、11月ISM非製造業景気指数、前回:56.0、市場予想:55.5
24時30分、米、原油在庫、前回:−184.4万バレル
26時10分、欧、ナーゲル独連銀総裁が講演
27時40分、米、パウエルFRB議長が討論会に出席
28時00分、米、ベージュブック公表
※予定は変更することがございます。
【今晩の海外時間の見通し】
本日の海外時間は、風雲急を告げる韓国情勢を横目に見つつ、米経済指標やパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を見極める展開となろう。
今週は週末の11月雇用統計に注目が集まっており、今晩は前哨戦と言えるADP雇用者数が発表される。FRBは雇用関連のデータを重要視しているので、ADP雇用者数を踏まえてのパウエルFRB議長の発言は非常に注目されよう。「雇用統計や消費者物価指数などのデータを見極める」といった表現に留まる公算は大きいが、12月利下げ実施、もしくは来年以降の利下げ見通しを示唆すれば、市場は「長期金利低下、ドル売り、株買い」の反応を示すだろう。
日足の一目均衡表では、雲上限を割り込む場面もあったが、やや下影(下ヒゲ)を残し、雲上限水準で下げ止まっている。100日移動平均線より上を推移しており、雲上限を下値サポートとして意識しそうな雰囲気である。
今晩の海外時間は、米経済指標及びパウエル発言、そして、韓国情勢など上下に振れやすいと考える。上値メドは150円80銭、下値メドは148円50銭とする。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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