豪ドル/円、短期は“豪ドルやや強気”を維持。中期は“豪ドル弱気”変わらず。
7/18に発表されたオーストラリア6月の雇用統計は失業率が5.2%と予想通りでしたが、新規雇用は+500人と市場予想の+1万人より低い伸びに留まりました。しかし、これに対する為替市場の反応は鈍く、7/30-7/31のFOMCでの利下げ観測を受けたドル売りでドルが全面安となる中、豪ドルは対円、対ドルでジリ高の展開となっています。また、IMFがレポートで米ドルは過大評価されていると指摘したことも米ドルの上値を重くしています。
チャートを見ると、日足は6/18に付けた73.93を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しています。76円台に強い上値抵抗が控えていることや、中期トレンドが弱いので急伸にも繋がり難い状態ですが、75.44に位置する21日移動平均線が下値を支えており、目先は下値余地が限られ易く、上値追いの動きが継続すると見られます。日足の上値抵抗は76.20-30、76.90-00に、下値抵抗は75.50-60、75.00-10にあります。短期トレンドは“豪ドルやや強気”を維持していますが、74.50割れで終えた場合は下値リスクが点灯します。また、120日、200日移動平均線は77.46と78.50に位置しており、中期トレンドは豪ドル弱気の流れにあります。
一方直近の週足は十文字の寄せ線で終えており、上下の抵抗を攻めきれずに週初の寄り付き水準に戻していますが、下値を切り上げる流れを維持しており、再度上値トライの可能性に繋げています。中期トレンドが弱いことや、強い上昇エネルギーも感じられないので77.50-60、78.00-10にある強い上値抵抗を一気に上抜けるには無理があり、78円台はまだ大きな壁となりそうですが、短期トレンドは“豪ドルやや強気”を維持しており、74円台を再び割り込んで来ない限り、下値余地も拡がり難い状態です。但し、74円割れで越週した場合は新たな下落リスクが生じます。週足の上値抵抗は76.70-80、77.50-60、78.00-10に、下値抵抗は75.10-20、74.40-50にあります。31週、62週移動平均線は77.56と79.59にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変わりありません。
豪ドル/円【週足】:7/18現在31週移動平均線は77.56に、62週線は79.59にあり、これらを大きく下抜けて、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っている)
オーダー/ポジション状況
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