シカゴポジション(CME)188
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年7月16日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴの豪ドルのネットポジションはネットショートを1,400枚減らし、52,600枚弱になりました。ロングの枚数は前週と全く変わらず、ショートだけ手仕舞いしています。まだ5万枚以上のショートをキープしていますが、チャート(1)を見ると、ラウンドボトムの形状を維持しているので、一段とショートカバーする可能性は高いままです。
締日ベースの相場も赤い豪ドル安トレンド内にある黒の抵抗線0.7030米ドルに近づく動きでしたが、締日以降の木曜日にザラバで上抜いています。従いまして、明日の締日で確実を期してNY終値が0.7050米以上になると、上抜けが確認できそうです。
実際の相場は@0.6825〜0.7080米ドルの豪ドル安トレンドラインがあります。このライン内で豪ドルは0.6940米ドルをサポートにして短期の切り上がりを継続しており、中期の0.7080〜90米ドル抵抗線に向かう流れになっています。
そしてこのサポートは新たにA0.6940〜0.7100の豪ドル高トレンドラインを形成していますので、ザラバで0.7090を抜いても0.7100〜10米ドルに止められる可能性があります。しかしながら、日足で0.71米ドル以上で終われば、豪ドルは一段高を狙える可能性が高まります。
一方で下値は0.6990〜0.70米ドルサポートを切ると、Aのライン下限0.6940米ドルを試す流れが先行します。
いよいよ、短期と中期の戦いが始まり、豪ドルは節目にきていると思われます。シカゴのショートがこのまま維持できるのか、ストップを付けて一段高狙いになるのか正念場と言えそうです。
尚、チャート(1)の締日ベースの豪ドル安トレンドラインの上限が0.7190米ドルにあるので、上記の0.71米ドルを上抜けるようなことがあれば、毎週火曜日のNY終値で流れを確認することになります。(1豪ドル=0.7038米ドル、7月19日NY終値)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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