NZ/円、短期は上値余地を探る動き。74〜75円台はまだ壁。
7/16に発表されたNZ第2四半期CPIは前期比+0.6%でしたが、市場予想通りで為替市場への影響はありませんでした。為替市場は今月末の米FOMCで利下げが行われる可能性を視野にいれ、米ドル金利の低下傾向に連れてNZドルが対円と対ドルで堅調推移となっています。
日足チャートを見ると6/18に付けた70.27を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しています。また、6/26の大陽線が短期トレンドに変化を生じさせており、日足は強い状態を維持しています。日足の上値抵抗は73.10-20、73.80-90に、下値抵抗は72.20-30、71.80-90にあります。短期トレンドは“NZ強気”の流れにあり、71円割れで終えない限り、変化しません。21日移動平均線は71.99にあり、短期トレンドをサポート中ですが、120日、200日線は73.75と74.37に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。
一方直近の週足は、小陽線で続落を食い止めており、上値余地を探る動きが継続中です。中期トレンドが弱いため急伸にも繋がっていませんが、70円台の長期的な下値抵抗に跳ね返された流れを受けてゆっくりと下値を切り上げる流れを維持しています。73.10-20に週足の上値抵抗がありますが、これを上抜けて越週した場合はもう一段上値余地拡がり易くなります。この場合でも中期トレンドが弱いことに変わりなく、74〜76円ゾーンにある中期的な上値抵抗は簡単には上抜けないでしょう。
また、71円割れで越週した場合は再び下値リスクが点灯します。週足の上値抵抗は73.10-10、74.10-20に、下値抵抗は72.10-20、71.00-10にあります。31週、62週移動平均線は73.82と74.55に位置しており、中期トレンドは “NZ弱気”の流れに変化ありません。
NZドル/円【週足】:(7/18現在31週移動平均線は73.82に、62週線は74.55にあり、これらを下抜けて中期トレンドは新たな“NZ弱気”の流れに入っている)
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