シカゴポジション(CME)187
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年7月9日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
シカゴのNZドルポジションは、ネットショートを1,800枚減らし、22,200枚になっています。内訳はロング800枚減、ショート2,600枚減で、総ポジションを3,400枚減らし、豪ドル同様にポジション調整をしています。
チャートを見ると先々週の締日にオレンジのトレンドライン下限に戻り上値を止められて先週の締日まではNZドル安になりましたが、既にスポットは0.70米ドル台に乗せており、オレンジ色のトレンドライン内に入っています。更に水色の短期NZドル高トレンドラインの上限を抜け掛けており、今日の終値で0.6730米ドルを抜けて終れば、NZドルは一段高のトライになります。
逆に止められれば、水色のトレンドラインに沿って下押しになります。NZドルにしてはシカゴのポジションがまだ大きいので、ショートカバーによる一段高の可能性は高いと思われます。
NZドル米ドル相場は、NZドル上げのサポートを切って、先週は81.8%下押しの0.6570〜80米ドルが重要サポートとしましたが、10日に0.6565米ドルの底値を付けてから昨日まで4連騰となり、再度0.6730米ドルの高値を越えようとしています。先週の底値確認で現在は新たに0.6590〜0.6780米ドルの短期NZドル高トレンドを形成しています。このトレンド内の0.6680米ドルに強いサポートがあるので、ここを維持する限りはNZドル高狙いが先行します。もし切って終われば、トレンドラインの下限0.6590米ドル方向の底値固めになります。従い、今日のNY終値で0.6730米ドル越えて終われば、0.6780米ドルの抵抗線が見えてきます。但し、シカゴのNZドルショートがまだ大きいので、もしこの上限(0.6780米ドル)を越える勢いになれば、0.6800、0.6830米ドル方向になります。
(1NZドル=0.6733米ドル、7月16日14:15現在)
シカゴNZドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
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