NZ第2・四半期消費者物価指数
(今回発表予想)7月12日16時00分現在
NZの第2四半期消費者物価指数が来週火曜日の朝7時45分に発表されます。東京市場3連休明けの発表になります。
消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均
(2019年1Qまで、黒い線の右側は今回‘19年2Qの予想値、赤は0%)
今回発表の2019年2Q・CPI予想は前期比+0.6%と大幅に反発しています。これは、昨年4Qと‘19・1Qがそれぞれ+0.1%でしたので、その反動と思われます。また、2108年2Qは前期比+0.4%でした。
年率ベースの消費者物価指数と中銀インフレ目標値(1〜3%)
チャートには今回予想値を加味(黒い線より右が今回予想値平均、赤い線は中銀インフレ目標値レンジ)
年率ベースの変化を見ると、今回発表の2Qは前年比+1.7%で、1Qの+1.5%よりは強くなりますが、中銀インフレ目標値1〜3%の中央値以下での推移が続きます。まだインフレを懸念するような状況にはなく、市場の先行き緩和姿勢を崩すほどの予想にはなっていません。
尚、中銀が6月26日に行った金融政策要旨内の記述を一部抜粋しています。
(引用開始)
…我々は低金利と政府支出が経済成長や雇用を支えていくと予想している。インフレ目標はレンジの中央である2%に近付くと予想しており、雇用は持続可能な最大水準にいる。
雇用やインフレ見通しに関しての下方リスクがあり、より低いOCRが必要かもしれない。
(会合記録の要旨)
金融政策委員会は、2019年5月の声明内での予想より経済見通しが弱くなった。委員会はインフレが依然目標値中央より下にあり、雇用は幅広く伸び、持続できる最大限に近い水準にある。委員会はより低いOCRが目標達成に必要となるかもしれない。これは、NZとの貿易相手国の経済の一段の悪化や需要下支えによる。
(引用終了)
6月会合時点では雇用やインフレの下方修正リスクがあり、利下げが必要になる時期があるかもしれないと議論しています。従いまして、年率ベースで2%越える数値でもでない限りは、市場の利下げ見通しの払拭は難しいと思われます。
NZドル米ドルの相場は、今週央に0.6570〜80米ドルのサポートを切り、次の最初のサポート0.6540〜50米ドルに止められて、現在は0.6688まで反発しています。上値はまだ0.6700米ドルに抵抗線ありますが、現状では0.6580〜0.6720米ドルの3角保合い収斂に入っています。この間の抵抗線は上記の0.6700米ドル、サポートは0.6630〜40、0.6610米ドルにサポートがあります。
(7月12日16時30分、1NZドル=0.6686米ドル)
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