米6月小売売上高予想
(今回予想2019年7月16日14時現在)
本日の米国経済指標は小売売上高の他に、鉱工業生産指数・設備稼働率等(予想上記)が発表されます。今回は前月より下方予想なので、結果が一段と下回ると金利・為替に影響がでそうです。
先月5月の米国小売売上高はほぼ予想(+0.6%)範囲内の+0.5%になりました。今回6月の予想は、その反動と見られ平均で+0.2%です。予想レンジにはマイナスがあり、予断を許しません。
除く自動車でも平均+0.1%の予想で、レンジは一層拡大しています。
万一マイナス数値になると、再度米10年債金利を中心に軟化状況が強まりそうです。
米小売売上高(前月比ベースと6ヶ月移動平均線、赤い線はゼロ)
チャートの移動平均線は昨年12月の▼1.2%が期間から外れたため、大きく上向きになっていますが、オレンジ色の矢印までは届かず、過去6年強で見てもやっと普通の状況に戻ったところと言えそうです。
アトランタ連銀GDPナウは7月10日現在で第2四半期+1.4%のGDPの伸びで、7月3日の+1.3%から微増になっています。これは雇用統計の改善を反映したものと分析しています。もし今回の小売売上が悪いと再び下がることが予想されます。尚、市場予想(ブルーチップ)は第2四半期+1.8%ですから、アトランタ連銀GDPが下回っていることになります。
また、7月15日現在のCMEのFedwatchを見ると
7月10日時点:7月利下げ100%(1.75〜2.00%が28.7%、2.00〜2.25%が71.4%)
7月15日時点:7月利下げ100%(1.75〜2.00%が30.7%、2.00〜2.25%が69.3%)
と若干ながら一段の緩和予想に変わっています。
以下は本日発表の各経済指標の予想値です。
(2019年7月16日14時現在)
ドル円は6月25日底値106円78銭起点のサポートは下抜けており、現在はドルの上値が重い状態になっています。流れはドル安リスクが高いですが、ここ数日は107円70銭〜80銭サポートと108円20銭〜30銭の抵抗線で収斂を続けており、まだこの狭いレンジを抜け出す流れとはなっていません。
もし上限越えると108円50銭〜60銭と108円90銭〜109円の抵抗線狙いになります。下値は107円70銭を切ると、107円40銭〜50銭と106円80銭〜90銭のサポートになります。
現状では米金利先安観でNY株価が連日新高値を更新しているので、ドルが売り切れない状況になっているようです。
(2019年7月16日15:30、1ドル=108円07銭、1ユーロ=1.1256ドル)
オーダー/ポジション状況
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