シカゴポジション(CME)185
主要通貨ポジション(単位:枚)(2019年6月25日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
シカゴの豪ドルのネットポジションは前週より1,500枚弱のネットショートが増え、66,300枚となりました。逆に相場は豪ドルが強くなっており、大量のショートをキープしながらポジション全体を減らしてきました。ロングは12,800枚減、ショートは11,300枚減となり、総枚数で24,100枚減になりました。前週は23,400枚のポジション増加でしたので、ほぼ全て手仕舞いした格好になっています。終値ベースでは前々週の0.6962米ドルから前週が0.6876米ドル、締日が0.6960米ドルでしたので、突っ込んで売り、そして手仕舞いした形です。やはり総枚数14万5000枚は多すぎた様です。
繰り返しますが、過去7万枚越えるショートをキープした時でさえ、総枚数は10万5000枚〜11万5000枚で推移しており、依然として12万7300枚もあるので、引き続きポジション調整が出易いと思われます。
チャートをみると3本ある赤い平行のトレンドラインの真ん中の線を越えてきました。仮に下値を割っても3本目の下限にサポートが控えています。現状ではライン内の黒の抵抗線方向にトライできる形になっています。
実際の相場は豪ドル安トレンドラインが、今週は0.6835〜0.7090米ドルまで下がっています。レンジ内にある0.70米ドルの抵抗線を抜けかけており、トレンドライン上限の0.7090米ドルまでトライできる態勢になっています。このトレンドラインは昨年12月初からスタートしていますが、もし0.71米ドル以上で終わることでもあれば、次は0.7150〜60、0.7200米ドルの順にある抵抗線狙いになります。一方で下値は0.6980〜90サポートと、急激に上げているサポートも0.6990米ドルにあるので、ここを割ると0.6940〜50米ドルまでの下値余地ができます。シカゴは豪ドルショートを1年以上続け、かつポジションはかなりの量になっているので、巻き戻しが入るとトレンド自体変わることも予想されます。明日の中銀金融政策が1つの切掛けになる可能性があります。
(1豪ドル=0.6993米ドル、7月1日14:25現在)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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