74円台の下値抵抗を守って小反発。中期は“豪ドル弱気”変わらず。
6/28から始まるG20−先進国首脳会議を前に、週初は模様眺めとなっていましたが、米中貿易協議が29日に行われることが決定され、足元では両国の協議が進展する事への期待が先行する動きとなっています。ムニューシン米財務長官が楽観的な見方を示す一方で、トランプ大統領は進展が見られなかった場合は中国製品3000億ドル相当に追加関税を賦課するとも言及しており、予断を許されない状況です。
為替市場はリスク回避的な動きがやや後退して円の売り戻しの動きが強まっており、この影響で豪ドル/円は74円台の中期的な下値抵抗を守って反発余地を探る動きが強まっています。
チャートを見ると、直近の日足(6/26)は陽線引けとなりました。この陽線が4/17に付けた80.72を起点として上値を切り下げて来た流れから、頭一つ上抜け出した位置で終えており、短期トレンドが変化する可能性が点灯中です。76.30超えで終えるまでは短期トレンドの変化が確認できませんが、上抜けて終えた場合はトレンドが変化して一段の上昇に繋がり易くなります。逆に74円割れで終えた場合は新たな下落トレンド入りの可能性が生じます。日足の上値抵抗は76.20-30、77.00-10に、下値抵抗は74.50-60、74.00-10にあります。21日移動平均線は75.09に位置しており、若干上抜けて来ましたが、“ダマシ”となる可能性があります。また、120日、200日線は77.81と78.95に位置しており、中期トレンドは弱いままです。
一方直近の週足は実体が小さい陰線引けとなり、単体では下げ余力の強いものではなく、74円台にある中期的な下値抵抗を守って引けています。今週は下値を攻めきれずに反発に転じていますが、76円台を回復して越週した場合は短期トレンドが変化して下値リスクが軽減されます。この場合でも中期トレンドが弱いことから、急伸にも繋がり難く、78.50超えで越週するまでは下値リスクを残します。今週の週足の上値抵抗は、75.90-00、76.20-30に、下値抵抗は74.40-50、74.00-10にあります。31週、62週移動平均線は78.13と79.90にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変わりありません。
豪ドル/円【週足】:(6/26現在31週移動平均線は78.13に、62週線は79.90にあり、これらを大きく下抜けて、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っている)
オーダー/ポジション状況
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