70円台の中期的な抵抗を守った状態。72.50超えで短期トレンドに変化。
6/26に開催されたNZ金融政策決定会合では政策金利(オフィシャル・キャッシュレート)を現行の1.5%に据え置くことを決定しました。為替市場は追加の金融緩和の可能性に含みを持たせたことから先週は70円台後半まで下げる場面がありましたが、中銀の基本姿勢に変更がなく労働市場の強さも確認されていることから、買戻しの動きが急となり6/10以来の72円台を回復しています。
週末に米中貿易協議を控えていることから、リスク回避的な動きが出て来る可能性がありますが、70円台の中期的な下値抵抗を守っており、下値も限定的となりそうです。
チャートを見ると、直近の日足(6/26)は実体のしっかりとした陽線引けとなり、この足が、4/15に付けた75.96を起点として上値を切り下げて来た流れから上抜けた位置で終えており、また、71.21に位置する21日移動平均線もしっかりと上抜けて、短期トレンドが変化する可能性が点灯中です。値動きの中で72.50超えを見るか72.30超えで越週した場合は短期トレンドが変化して、上値余地がもう一段拡がり易くなります。但し、この場合でも中期トレンドが弱いことから急伸にも繋がり難く74〜75円ゾーンは大きな壁となると見られます。
日足の上値抵抗は72.40-50、73.00-10に、下値抵抗は71.60-70、71.00-10にありますが、70.50割れで終えた場合は再び下値リスクが高くなります。120日、200日移動平均線は74.02と74.54に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。
一方直近の週足は、実体の小さい陽線で続落を食い止めています。単体では上昇余力の強いものではありませんが、中期的な下値抵抗ポイントが70円台にあり、これを割り込んで越週しない限り、下値余地も拡がり難い状態です。逆に72.20-30の週足の抵抗を上抜けて終えた場合は、6/18に付けた70.27で底打ち、反転の流れに入った可能性が高くなります。今週の週足の上値抵抗は72.20-30、73.20-30に、下値抵抗は70.60-70、70.00-10にあります。31週、62週移動平均線は74.30と74.76で収束しており、これらを大きく下抜けた位置で推移しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変わりありません。
NZドル/円【週足】:(6/26現在31週移動平均線は74.30に、62週線は74.76にあり、収束中のこれらを大きく下抜けて中期トレンドは新たな“NZ弱気”の流れに入っている)
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