ランド円レポート月曜版(19/5/27)

先週のランド円は、木曜の東京市場までは7.65を中心に上下5銭のもみあいを続け過去2週間のレンジを更に狭くするような値動きとなりました。

ランド円レポート月曜版(19/5/27)

ランド円レポート月曜版

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、直近2週間のレンジを目安にもみあいを想定し「7.55レベルをサポートに7.80レベルをレジスタンスとする週」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.54レベル、高値が7.70レベルと予想よりも狭いレンジの中で上値が重たい値動きとなりました。

先週のランド円は、木曜の東京市場までは7.65を中心に上下5銭のもみあいを続け過去2週間のレンジを更に狭くするような値動きとなりました。同日欧州市場に入り主要株価指数の下げがリスクオフの円買いとなり円高の動きが見られる一方で、ドルランドではランド売りになったことからランド円の売りが強まりました。

このドルランドでのランド売りは、南ア中銀が政策金利を現状維持としたものの、今年の成長率予想を下方修正したこと、また利下げを主張した委員が2名いたことを反映したものです。今回の政策金利は現状維持がコンセンサスであったものの、次の動きは利下げという点もコンセンサスであったため、発表内容の割には落ち着いた動きであったと言えるでしょう。

今週は、今日か明日にも選挙後しばらく遅れていた組閣人事が発表される予定ですが、よほど変なことでも無い限り、相場に与える影響は限定的なものと言えそうです。

また木曜にPPI、金曜に貿易収支の発表がありますが、前者は今後の金融政策と絡めて、また後者は米中貿易摩擦激化が中国に与える影響と、そこから派生して南アに与える影響を考えることとなり、弱いPPIや貿易収支の悪化といったランド売り材料に反応しやすい地合いとなっています。特に南アにとって最大の貿易国である中国の景気は今後も大きな影響を与えると考えられるため、週後半の経済指標に注目が集まるでしょう。

テクニカルには、これまでもみあいで横方向の動きとなっていましたが、先週木曜のリスクオフと南ア中銀の発表以降、明確ではありませんがやや下方向にレンジを変えてきた感じがします。今週はまず日足チャートからご覧ください。

ランド円レポート月曜版

1月初めの年初来安値と2月初めの年初来高値のフィボナッチリトレースメントを表示してありますが、3月の安値7.48はほぼ78.6%(61.8%の平方根)押しの7.49で反発、4月高値を付けて以降は再び中期的な下げ相場に入ってきているチャートです。

また4月後半の高値と5月中旬の高値を結んだレジスタンスラインとそれに平行なラインとで下降チャンネルを引いてありますが、5月安値を更新中であることを考えると、再度3月安値をトライしに行きやすい流れにあると考えることができます。

次にいつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

ランド円レポート月曜版 2枚目の画像

日足チャートのレジスタンスラインと3月安値を同じ色で示してあります。

テクニカルには今週はこの2つのラインで示されるレンジの中で上値の重たい展開を続けやすいと見ることができます。つまり今週は7.48レベルをサポートに、7.67レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る