豪CPI 予想外の鈍化でA$急落
午前中に発表となったオーストラリアの第一四半期消費者物価指数が予想を大きく下回り、ヘッドラインの前期比では-0.2%(予想+0.2%)と低下に転じたことから豪ドルが急落しています。
CPI前年比は+1.3%、こちらも前回の+1.7%を大きく下回っており、前回並みとの市場予想を裏切った形です。
発表前A$は対円で86.20ばさみ、対ドルでは0.776レベルで小動き推移していましたが、発表後対円85円割れまで下落、対ドルでも0.764近辺での取引とFOMCと日銀政策決定会合の狭間の様子見気分の強い市場の中で特に目立った動きとなっています。
この予想外の結果に来週3日に予定されているオーストラリア準備銀行の政策決定会合での0.25%の金利引き下げが急に取り沙汰されています。これまで政策金利のキャッシュレートは2.0%で据え置かれると大方では見られていました。
また、この結果は明日総長に予定されているニュージーランド中銀の政策金利決定にも微妙に影響を及ぼす可能性があると思われます。昨日までは金利据え置きと0.25%引き下げ予想がほぼ拮抗する形でしたが、オーストラリアとの為替レートの兼ね合いもあり、ニュージーランドでも金利引き下げにバイアスがかかる可能性があると考えられます。
豪ドル円は対円84.73、対ドル0.7630を底値にいったん下げ止まった形となっていますが、
来週にかけて政策金利引き下げへの思惑からややボラタイルな動きとなりそうです。
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