オーストラリア2016年第1・四半期消費者物価指数結果(出所:豪州統計局)
オーストラリア統計局は4月27日に2016年第1四半期の消費者物価指数を公表しました。内容は四半期ベース比では−0.2%、前年比ベースでは+1.3%となり、特に年率ベースでは最低の物価水準となりました。市場は来週行われる金融政策決定会合で、政策金利下げを見込み始めています。
豪州CPI
統計局要旨
最大の下落項目は輸送関連で、▼2.5%となった。これは原油価格下落の影響によるもの。自動車ガソリンの▼10.0%が最大要因。
次がレクレーションや文化関連支出で▼1.0%で、海外旅行は▼1.0%、国内でも▼1.9%となった。
食料品や非アルコール飲料項目は▼0.2%に留まった。
一方で、教育費(+4.6%)、医療関連(+1.6%)、薬品(+4.8%)を相殺しても物価は下落した。
消費者物価 項目別
コメント
消費者物価発表後は豪ドルが急落しました。対米ドルで0.7750〜60付近のスポットが0.7650付近まで急落し、今日も0.75台後半まで続落しています。対円でも86円10銭〜20銭水準が一気に84円台に突入しました。これは来週火曜日に予定されていますオーストラリア中銀の金融政策決定会合で、急遽利下げが議題にのるとの市場見方となっています。
豪ドル/米ドルはシカゴポジションで記載した、0.7530〜50サポートが目前まで来ています。ここをサポートされないと豪ドルの下値リスクは一気に高まり、次は0.7380〜0.7410ゾーンが下値目途になります。一方で0.7630回復すると、まだ右肩上がりのトレンドラインを維持され、0.7550〜0.7750レンジで推移しそうです。
オーダー/ポジション状況
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