シカゴポジション(CME)172
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。
ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
シカゴの豪ドルポジションはネットショートを約1,700枚増やし、計約53,700枚弱となりました。やはり5万枚台に乗せてから積み増しています。内訳はロング2,400枚増、ショート4,100枚増で、総枚数でも6,500枚増と膨らませています。
下のチャートを見ると、相場はショートを積み上げたにも関わらずスポットは上昇しました。まだ豪ドル安トレンドを維持していますが、黒い3角保合いの上限を抜いてくるようだと、赤のトレンドライン上限まで上値余地が広がってきますので、シカゴのショートポジションは打撃を受ける可能性があります。
実際の豪ドル米ドルの相場は、先週までの豪ドル安トレンドラインが15ピップス程度下がり、今日現在で0.6945〜0.7145米ドルにあります。スポットが0.7125付近ですので、上限まで残り20ピップス程度になります。この抵抗線が守られれば、下値はトレンドライン下限まで大きく広がります。この場合、目先は0.7070米ドルにサポートありますが、切れればトレンドラインに沿って0.7040、0.70、そしてレンジ下限0.6945米ドルまでになります。逆に、もし上抜けてしまうと0.7170、0.7210米ドルの順に上値抵抗線を試すことになります。この場合フォーメーションの上抜きですので、最大で開始時点の0.73米ドル手前が見えてきます。
シカゴのショートポジションが5万枚を越えているので、ここから7万枚に積み増しするエネルギーは無いと思われるので、ショートカバー入ると上記のレベルも考えておかねばならないと思われます。
また明日、豪州中銀の金融政策が予定されており、ここ数ヶ月間の各国中銀の金融政策を見ると、豪ドル売り材料が出易いだけに、何も無かった場合の豪ドル買戻しには気を付けておきたいと思います。
(1豪ドル=0.7125米ドル、4月1日15時00分現在)
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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