豪州政策金利(キャッシュ・レート・ターゲット)の予想
明日12時30分に豪州中銀からキャッシュレート(政策金利)が発表されます。
豪州準備銀行(中銀)政策金利予想(4月1日14時00分現在)
現行1.5%→1.5%で据え置き予想 エコノミストのレンジ(1.25〜1.50%)
今回は久しぶりに利下げ予想のエコノミストが出てきました。それでもまだマジョリティではないので、圧倒的に据え置き予想が多いままです。もし据え置かれれば2016年7月(1.75%→1.50%)に利下げ実施以降、32ヶ月連続の現状維持となります。
また、エコノミストの先々見通しにも下方修正が多くなりました。
3Qは間近になってきたのでレンジが狭まってきていますが、2019年4Q以降は上限が下がっている、あるいは下限が下がっています。平均値ではまだ来年央まで現行の1.5%を維持する見通しになっていますが、今後の経済指標次第では、更に利下げ予想が増えてくると思われます。
世界的な景気減速見通し、中銀各国のGDP見通し下げなど、緩和方向に舵を切り替えてきています。今年は自国通貨安を狙った発言がこれからも多くなりそうです。
また、先週のNZ中銀に続き、要旨で緩和を示唆する内容になるか注目されます。
前回(3月5日開催の議事録要旨)の中銀要旨は下記の内容でした。
今回は前回と比し、どの部分の内容が変わってきたかを見る必要ありますので、豪州経済見通しに関して、かなりの部分を転記しています。もし何も変わらなかった場合は、豪ドル買い材料になる可能性があります。
「…豪州の労働市場は強いままである。雇用は著しい伸びを示し、失業率は5%である。失業率はまだ下がり、今後2〜3年で4.75%方向を予想している。求人率は高く、幾つかの部門では技術職の不足が見られる。強い雇用は賃金の上昇に導き、これは歓迎すべきことである。雇用の改善はこの先の賃金上昇に結びつくべきである。それでもまだそれは緩やかであるが。
その他の指標は2018年後半に経済が減速したことを示すものであった。先行き経済見通しの中央値は依然として今年3%成長をみている。概観では、その下支えとして挙げているのは企業投資の増加、高水準の公共投資、増加する雇用である。主要な国内の不確実性は家計消費の強さである。これは家計収入の伸びが弱く、幾つかの都市で住宅価格が下がっているからである。にも関わらず、家計収入の伸びが今後も家計消費を下支えすることは期待されている。
(住宅関係は略:内容的には弱い基調が続くことになっています)
インフレは依然低く安定的である。基礎的インフレは今後2〜3年で上昇すると予想している。ただ、その上げは緩やかで、当初の見通しよりも少し時間かかると予想している。基礎的インフレの中央値は今年2%、2020年に2.25%を予想している。現下のインフレは短期的には下がると予想しているが、これは原油価格の下落によるものである。
低水準の金利は引き続き豪州経済の伸びを支えている。失業率は一層下落し、インフレは目標値へ向かう期待がある。ただ、この進展は緩やかである。利用できる情報を鑑み、委員会は今回の会合で、金融政策の据え置きスタンスを決めた。これにより経済成長を下支え、インフレ目標を達成に寄与できる。」
次回金融政策発表は2019年5月7日(火曜日)に予定されています。
政策金利推移(2018年3月末まで)
オーダー/ポジション状況
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