NZ/円、上値抵抗にぶつかった可能性。中期トレンドはNZ弱気の流れ。
2/7の早朝に発表されたNZ第4四半期失業率は4.3%となり、市場予想の4.1%を超える悪化となりました。また、就業者数も+0.1%と、市場予想の+0.3%を下回りました。失業率自体は低水準に留まっており、本来は市場に動揺を与えるほどの材料ではありませんが、年初から調整のないまま順調に下値を切り上げており、値幅、値ごろでも達成圏内に入ったところで悪材料が出たため、これに反応した形となりました。経済成長が鈍化するとの見方もあってNZの2年債利回りはオフィシャルキャッシュレートの1.75%を下回る水準まで軟化しており(1.67%へ低下)、これもNZ売り要因となっています。
チャートを見ると直近の日足(2/6)は失業率の発表を受けて安値圏で引ける大陰線が出ており、日足の形状が悪化しています。74.00-10、73.50-60に日足の下値抵抗がありますが、全て割り込んで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。76円超えで終えない限り、下値リスクよりが高い状態です。日足の上値抵抗は75.00-10、75.70-80にあります。21日移動平均線は74.44にあり、これを下抜け始めており、短期トレンドは下値リスクが点灯中です。また、120日、200日線は74.89と75.21に位置しており、この下に再び入り込んでおり、中期トレンドはNZ弱気の流れにあります。
一方週足を見ると、陽線を繋げて下値を切り上げる流れを維持しています。しかし、今週は76円台乗せトライに失敗して反落しており、週足もやや下値リスクが高い形となっています。74.00-10に週足の下値抵抗があり、反発の可能性を残していますが、74円割れで越週した場合は短期トレンドの変化に要注意。今週の週足の上値抵抗は74.90-00、75.50-60に、下値抵抗は74.00-10、73.30-40にあります。73円割れで越週した場合は再び下値リスクが高くなります。31週移動平均線は74.84にあり、これを下抜け始めて下値リスクが点灯しています。62週線は76.29に位置しており、今週の上値トライでもこれを上抜けられずに反落しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れに変化ありません。
NZ/円【週足】:(2/6現在31週移動平均線は74.84にあり、再び下抜けて下値リスクが点灯中。また、62週線は76.29にあり中期トレンドはNZ弱気の流れにある。)
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