豪ドル/円、目先天井を確認した可能性。中期トレンドは弱気。
2/5に開催された豪州中銀金融政策決定会合では予想通り政策金利の据え置きが決定され、経済見通しについても中国の成長率鈍化が認められるなど外的要因による不安材料はあるものの、国内経済についての楽観的な見通しを変えていません。また、アメリカの利上げ観測が後退する中で、豪ドルは対ドル、対円で上昇基調にありましたが、2/6にロウ豪州中銀総裁が講演で、「次に金利を動かす場合は上げも下げも有り得る」と発言したことから、下げ方向を織り込んでいなかった市場はこの発言に反応して豪ドルが反落に転じています。足元のトレンドは強気の流れを維持していますが、日足、週足ともに形状が悪化し始めており、今後の反発余地が限られる可能性が生じています。
チャートを見ると、直近の日足(2/6)は安値圏で引ける大陰線が出ており、下げ余力を残した形です。また、78.46に位置する21日移動平均線を下抜け始めており、下値リスクが点灯しています。78.00-10、77.50-60に日足の下値抵抗がありますが、全て下抜けた場合は短期トレンドが変化して77.00-10の下値抵抗を切り崩しつつ76円台の足元を固め直す動きが強まり易くなります。日足の上値抵抗は78.50-60、79.00-10、79.50-60にあります。また、120日、200日移動平均線は80.26と81.09にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。
一方直近の週足を見ると、実体が小さいながらも陽線引けとなり下値を切り上げる流れを維持して越週しました。しかし、今週は80円台乗せトライに失敗して反落し始めており、週足の形状が悪化し始めています。今週の週足ベースで見た下値抵抗が80.00、79.50-60にありますが、80円割れで越週した場合は下値リスクが高くなります。さらに77.50割れで越週した場合は“豪ドル弱気”に変化して一段の下落に繋がり易くなります。今週の週足の上値抵抗は79.30-40、79.80-90に、下値抵抗は78.00-10、77.60-70にあります。77.50割れで越週した場合は76円方向への一段の下落に繋がり易くなります。31週、62週移動平均線は80.52と82.29に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変化ありません。
豪ドル/円【週足】:(2/6現在31週移動平均線は80.52に、62週線は82.29にありこれらを下抜けて中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)
オーダー/ポジション状況
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